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Is It A Crime? [single]

Epic_TA6742.jpg
IS IT A CRIME?
7": Epic A6742, 1 January 1986 (UK)
Side 1: Is It A Crime? (6:21)
Side 2: Punch Drunk (5:25)

12": Epic TA6742, 1 January 1986 (UK)
Side 1: Is It A Crime? (6:21) / Wired (3:34)*
Side 2: Punch Drunk (5:25)

* written by Matthewman/Hale/Denman/Ditcham/Early
Photography: Helmut Newton
Design: Graham Smith

UK chart: #49
US R&B chart: #55

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| Singles | 02:26 | TOP↑

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イケない恋

Sade_Crime.jpg

 『PROMISE』(1985)冒頭収録、同アルバムからの2枚目のシングルだった「Is It A Crime」。これは'84年ツアーの時点で既に披露されていた楽曲で、ある程度の期間、ステージで温められた後に発表された(初演は'84年7月30日、ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール公演。'85年7月13日のライヴ・エイドの舞台でも、同年11月のアルバム発売に先駆けて披露されている)。以降、コンサートでは必ず本編最後、あるいはアンコールで演奏され、彼らにとってステージを締めくくる重要レパートリーにもなっている。

 アデュの情感たっぷりのハスキー・ヴォイスはもちろん、S・マシューマンの泣きのサックス、A・ヘイルの渋いピアノ・ソロ、P・デンマンのよく歌うベースと、各メンバーの見せ場もきちんと用意されている。ブラス隊を伴ったジャジーなスロー・バラードで、スケールのデカさはエンパイア・ステート級。“100万ドルのラヴ・ソング”というベタな形容が思いきりハマってしまうような、ちょっとスゴい曲なのである。

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| Songs | 01:22 | TOP↑

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Nina Mae McKinney

NMM1

 Who is this chick, anyway?

 とある本で初めてこの写真を目にした時、私は雷に打たれたような衝撃を受け、猛烈にその正体を知りたい衝動に駆られた。

 ニーナ・メイ・マッキニー(1913~67)。
 ハリウッド映画に登場した初の黒いセックス・シンボルである。ドロシー・ダンドリッジを紹介したついでに、彼女についても是非触れておきたい。

 ディーヴァと呼ぶと語弊があるが、実際、彼女は歌も歌う。ダンドリッジも、その存在の重要性に較べると日本ではかなり知名度の低い部類に入る人だと思うが、マッキニーとなると状況は更にひどくなる。彼女のことを知っているのは、恐らく一部の熱心な映画ファンか、黒人史に興味がある人間に限られてくるのではないだろうか。

 アメリカにおける黒いセックス・シンボルの歴史を溯ると、'50年代のダンドリッジ、'40年代のリナ・ホーン、そして、その先にニーナ・メイ・マッキニーがいる。当然、溯れば溯るほど不遇さも増す(ヨーロッパに渡って大成したジョセフィン・ベイカーのような例外はある)。彼女は、'29年公開のMGM映画『ハレルヤ』で鮮烈な銀幕デビューを果たし、その後、ハリウッドで全く居場所を与えられずに姿を消していった。マッキニーは、ほとんど『ハレルヤ』という一本の主演作だけで歴史に名を刻んでしまっているような女優なのである。

 マッキニーのキャリアに関して私は全く詳しくないし、彼女が出演したまともな長編映画も『ハレルヤ』しか観ていない始末だが(日本では現在これしか観られない)、この『ハレルヤ』という作品は非常に素晴らしいので、これだけは紹介しておきたいと思う。

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| Diva Legends | 00:08 | TOP↑

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