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Jacque Hammond──影



 2016年S.A.D.E.大賞の有力候補の一人だったジャック・ハモンド。彼女の1stアルバム『Elbow Room('16年2月29日発売)は、'16年に出た作品の中でも出色の掘り出し物だった。

 ジャック・ハモンドは、かつて同郷のトラックメイカー/ラッパー、ロマン・リー・ノーフリート Roman Lee Norfleet とマーティン・パークス Martin Parksというヒップホップ・デュオ(名称はMLKとローザ・パークスに因む。'11年に『Thankful For Sound』という傑作アルバムを発表。後にブラック・ファンタスティック Black Fantastic と改名)を組んでいたイリノイ出身の歌手。'12年にソロ名義で出した小品『Lazy Love(4曲入りEP)から丸4年を経て、アルバム『Elbow Room』で本格的にソロ活動を開始した。

 ニーナ・シモン系の朴訥な声でフォーキーな歌を聴かせる女性シンガー・ソングライター(ネオ・ソウル系あるある)だが、侘び寂びの利いた控え目なサウンド・プロダクションでしっかり独自の色を打ち出している。ひとことで雰囲気を言うと“ローラ・マヴーラ+シャーデー”。エレキ・ギター奏者という点ではリアン・ラ・ハヴァスも彷彿させる。多重録音で幾重にも折り重ねられた歌声はローラ・マヴーラ的だが、ギターを軸にした生音志向のアレンジはドライでミニマル。全体に深いリバーブ処理を施し、空間や音の響きを強調した“Less is more”なサウンド美学はシャーデーに通じるものだ。とにかく必要な音しか鳴っていない。『Lazy Love』から飛躍的に深みを増した音作りは、新たな相棒であるジェレミー・ローレンスという白人プロデューサー(ギター、ベース、キーボード、プログラミングも担当)の力によるところが大きいだろう。インディー・フォーク風情のレイドバックした曲に加え、ライやブラッド・オレンジを思わせる'80年代風味のオルタナR&B曲(「Two」)が用意されている点も良いアクセントになっている。

 今回は傑作『Elbow Room』の中から、音楽ヴィデオが制作された「Shadows」を拙訳と共に紹介したい。「King Of Sorrow」と「Feel No Pain」が合体したようなこの曲を聴いて、私は一発で彼女のファンになった。スチュアート・マシューマンかと思うようなギターの鳴りはどうだろう。好きなアーティストとして、エラ・フィッツジェラルド、ファイスト、オディシー、ヴァン・ハント、エディ・ブリケル(懐かしい!)を挙げるジャック・ハモンド。私はこの人をシャーデー・ファンに全力でお薦めする。もっと多くの音楽ファンに知られるべき逸材だ。

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擬似シャーデーに気をつけろ(その3)

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擬似シャーデーに気をつけろ(その2)

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擬似シャーデーに気をつけろ(その1)

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シャーデーの擬似ツアーTシャツに気をつけろ



「このイカすシャツを誕生日にくれてありがとう@stephaniesimonhale(Thank you @stephaniesimonhale for getting me this sick top for my birthday)

 '16年8月23日のインスタグラム投稿でアイラがこう紹介したのは、ベルリンのカルチャー誌、032cが製作したシャーデーTシャツ。アンドリュー・ヘイルの奥さん、ステファニーさんから20歳の誕生日(7月21日)にプレゼントされたようだ。

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ガチ! シャーデーのレコード棚



 '16年1月26日にアイラのインスタグラムに投稿された写真。キャプションは以下。

「お母さんがレコード・コレクションの一部をくれた。ありがたし(My Mumma has given me part of her record collection, so blessed)

 厳密にはシャーデーのレコード棚ではないが、これらはかつて実際に彼女のレコード棚に収まっていたレコードの一部である。どんなものをあげたのかな……?

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シャーデーの家

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シャーデー、58歳になる(そして、アイラは……)



 '17年1月16日、シャーデー・アデュがめでたく(?)58歳の誕生日を迎えた。上の写真はその日、彼女の一人娘であるアイラ・アデュ(20)のインスタグラムに投稿されたもの。アイラによるキャプションは以下の通り。

「僕の女神へ。人生であなたと出会え、お母さんと呼べる自分がどれほど幸せか、とても言葉では表現できません。あなたは僕の世界のすべてです。心から愛しています。あなたでいてくれてありがとう。何から何まで最高に美しい人、お母さん、誕生日おめでとう(To my Queen. Words cannot describe how lucky I am to have you in my life and call you Mumma, you are my whole world and I love you with all my heart, thank you for being you, the most beautiful person inside and out, happy birthday Mumma Shard)

 シャーデーは相変わらずだが……アイラ、どうしたんだ!

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Giovanni James──みっともないぜ



「俺は魔法をかけるのが好きなんだ。ニーナ・シモン、レッド・ツェッペリン、ニルヴァーナ、マイケル・ジャクソン、プリンス──パワフルな人たちってのは魔法をかけるもんさ」(25 May 2016, Rolling Stone)

 そう語るのは、'16年3月末にWarner Bros.から6曲入りEP『Whutcha Want』でデビューしたニューヨーク出身のシンガー・ソングライター、ジョヴァンニ・ジェイムズ。'50年代ロックンロールとヒップホップを融合させたサウンドは、“21世紀版リトル・リチャード”、あるいは“黒人版ウィリー・ムーン”とでも形容したくなる破天荒さだ。

 EPからシングル・カットされた「Shame On You」が痛快だ。先日1月8日が誕生日だった某有名ロックンロール・スターの超有名曲から拝借したリフに、リトル・リチャードがラップしているような豪快なヴォーカルが乗る。“ジャッカルのように荒々しい”という売り文句もダテではない。オールドファッションな音楽性とは逆に、歌詞には現代的なメッセージが読み取れる。YouTubeで公開された同曲ヴィデオの解説欄で、ジョヴァンニはこう言っている。

「今の世界には恥を知るべき人たちがたくさんいる。この歌には俺の個人的な思いが込められてるけど、聴く人が自分の人生に当てはめて意味を取ってもらえればいい。それが芸術の美点だ。受け手の感じ方によって様々な解釈があっていいのさ!」

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| Man's Man's Man's World | 02:50 | TOP↑

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Men on a mission

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Sinead O'Connor──あなたに代わるものはない



 明けましておめでとうございます。この女の顔なんか見たくない!というプリンス・ファンも少なくないと思うが、2017年の一発目のネタは、シネイド・オコナーNothing Compares 2 U」(1990)で行きたい。

 プリンスが全面的に制作を手掛けたザ・ファミリーのアルバム『The Family』(1985)のB面にひっそりと収録されていたこのバラードは、シネイド・オコナーのカヴァー版の大ヒットによって、名実共にポップ・ミュージック史に残る名曲となった。プリンス楽曲の優れたカヴァーと言うと、チャカ・カーン「I Feel For You」(1984)、アート・オブ・ノイズ feat. トム・ジョーンズ「Kiss」(1988)、ニーナ・シモン「Sign "O" The Times」(1993/2008)などがすぐに思い浮かぶが、シネイドの「Nothing Compares 2 U」は、オリジナル超えの名カヴァーとして昔から特に人気が高い。プリンス・ファンである私も、この曲に関しては(後のプリンスの自演版と比べても)迷うことなくシネイド版に軍配を上げる。

 シネイドが歌う「Nothing Compares 2 U」は、なぜこんなにも多くの人の心を捕らえるのだろう。ザ・ファミリー版の歌詞を和訳した前回記事に続いて、今回はシネイド版の歌詞──部分的にオリジナル版と異なる──を訳し、この比類なき名カヴァーの魅力について考えることにしたい。

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