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The Echo Awards [March 2010]

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THE 19TH ANNUAL ECHO AWARDS
Broadcast: 4 March 2010 (Germany)
Performance: Soldier Of Love
Personnel: Sade Adu (vocals), Stuart Matthewman (guitar), Andrew Hale (keyboards), Paul S Denman (bass), Ryan Waters (guitar), Pete Lewinson (drums), Leroy Osbourne (backing vocals), Tony Momrelle (backing vocals)

 イギリスでのテレビ出演の後、シャーデーはドイツへ渡り、第19回エコー賞に登場した。ドイツのグラミー賞に当たる音楽授賞式。各部門に、国内アーティスト枠とは別に、国際アーティスト枠が設けられているため、私たちの知っている英語圏のアーティストも多く出演する。シャーデーはノミネートされていたわけではなく、単純にライヴ・パフォーマンスのみでの参加。


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 曲は「Soldier Of Love」。ステージ後方の巨大スクリーンに同曲ヴィデオの群舞映像が映し出されるのがカッコいい。このメイン・スクリーンの他にも、場内には横長のスクリーンが複数設置されていて、そちらには雲のイメージが映されている。まるで『SOLDIER OF LOVE』のアートワークを再現したようなステージ空間。そして、そのくすんだ緑色の背景に、アデュの白いワンピースが実によく映える。ここでこの衣裳を選んだのは大正解だ。アデュは2月9日〈106 & Park〉出演時にも同じワンピースを着ていたが、今回の方が遙かに見映えがする。

 演奏は残念ながらカラオケで、アデュのヴォーカルのみ生。調子は6日前の〈Friday Night with Jonathan Ross〉出演時と全く正反対で、やたら声が出ている。会場が大きいせいで、やはり気持ちが自然と前へ出るのだろう。声はよく出ているのだが、その代わり、今度は終始ピッチが上ずっている(笑)。但し、サビの高音の出方はこれまでの中で最高。
 “I've been torn up inside”の部分では積極的にステージを左右に動き回る。終盤でバック・ヴォーカル2人と一緒に回る振りの箇所では、後ろを向いた後、アデュだけ逆回りに戻ることが多かったが、ここではきちんと一回転している(どう考えてもこれが正しい)。

 〈Friday Night with Jonathan Ross〉で消えた軍隊ドラム担当者は、ここでも不在。やはり彼はヨーロッパには同行していないのだろう。
 その他の野郎どもは全く相変わらずだが、ひとつ注目されるのは、スチュアート・マシューマンのギター。「Soldier Of Love」の生演奏で彼は必ずゴダンの黒いLGXTを使っているが、ここではなんと白いジャズマスターに持ち替えている。このジャズマスターは、『SOLDIER OF LOVE』ジャケ写の別テイクでアデュが持っていたものだ(あの写真撮影では、実際、ここでマシューマンが弾いているギターを使用したはず。ちなみに、彼は'01年ツアーの「Every Word」でも同じジャズマスターを使っていた)。マシューマンが「Soldier Of Love」のテレビ出演でLGXT以外のギターを使うのは、2月16日〈The Ellen Degeneres Show〉(ホワイト・ファルコン使用)に次いで2度目。その時も今回と同様、バンドの演奏はカラオケだった。ここでマシューマンがわざわざジャズマスターを持ち出してきた理由は、『SOLDIER OF LOVE』のヴィジュアル・コンセプトを踏襲するため……というよりは、やはり、ただ単純に“それで出演してみたかったから”というだけのことに違いない。

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シャーデーがあんな遠くに!

 このエコー賞は、ベルリンにある Palais am Funkturm という会場で行われている。収容人数を調べたら最大3500人とあったので、映像で見るほど広くないのかもしれないが、ただ、シャーデーがパフォーマンスを行う場所としては、ここがこれまでの『SOLDIER OF LOVE』プロモ期間中で最も大きく、実際に彼らがコンサート・ツアーで廻るような会場の規模に近い。この映像を観ていると、ツアーのステージの光景が想像されてきて、ちょっと興奮してしまう。「Soldier Of Love」は、実際、ツアーではこのエコー賞と同様、スクリーンにPV映像が映し出されるような気がする('01年ツアーの「King Of Sorrow」のように)。


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MJトリビュート──「Heal The World」(上)、「Smooth Criminal」(下)

 第19回エコー賞では、シャーデーの他にも、リアーナ(「Rude Boy」)、ケシャ(「Tik Tok」)らのパフォーマンスがあったが、ここで特筆しておきたいのは、マイケル・ジャクソンへのトリビュート・パフォーマンスが行われたことである。これがなかなかに素晴らしい。

 まず、イントロとして、「Earth Song」をBGMにドイツ人アーティストたちがマイケルへの想いを語る映像がスクリーンに流れる。続いて、子供たちによる「Heal The World」のパフォーマンス。小学生くらいの少年1人と少女2人がリードを担当し、最後は大勢の子供たちが現れて大合唱となる。こういう光景を見ると、人は死んでも歌は残るのだなあ、と素直にしみじみしてしまう。自分の歌を子供たちが歌い継ぐ様子を見て、マイケルも草葉の陰で喜んでいるはず。「Heal The World」が学校の音楽の教科書に載るような日もそのうちやって来るかもしれない。
 「Black Or White」ヴィデオのパンサー・セグメントの映像を挟み、後半では、白シャツ+黒パンツ+黒ハットの男女ダンサーたちが大勢現れ、「Smooth Criminal」を踊る。かなり大味なパフォーマンスではあるが、総勢70~80人くらいが揃って踊る光景は壮観。何と言っても、ダンスは世界共通言語である。こういう演出は分かりやすいし、単純に盛り上がる。やはり、MJトリビュートは踊るのが一番だ。

 '10年1月31日の第52回グラミー賞で行われたMJトリビュート「Earth Song」は、何だかんだで、3Dメガネをかけた客席のセレブたちの間抜けな顔が最も印象的という、ひどく中途半端なものだった(MJトリビュートという点では、むしろビヨンセのパフォーマンスの方が面白かった)。エコー賞のMJトリビュートには、大物アーティストもマイケルの実子も出てこないが、演出の甘さが目立ったグラミーのそれより、遙かにマイケルらしさが感じられて好感が持てる。

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