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Top Of The Pops [March 1984]

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TOP OF THE POPS
Broadcast: 8 & 22 March 1984 (UK)
Performance: Your Love Is King
Personnel: Sade Adu (vocals), Stuart Matthewman (sax), Andrew Hale (keyboards), Paul S Denman (bass), Paul Cooke (drums)

 '84年3月、前月に発売されたばかりのデビュー・シングル「Your Love Is King」で、BBCの名物音楽番組〈Top Of The Pops〉に出演。〈Top Of The Pops〉は、かつての日本の〈ザ・ベストテン〉のような音楽チャート番組で、ランキング順にアーティストが登場してスタジオでパフォーマンスを行う。ランキングはRecord Mirror紙による全英シングル・チャートに準じている。
 「Your Love Is King」は'84年2月~5月に14週間トップ100入りし、シャーデーはその間、3月8日と22日の2回番組に出演した。ここではその2回分をまとめて紹介する。残念ながらリップシンクでのパフォーマンスだが、当時のアデュの無敵の美人ぶりだけでも一見の価値があるテレビ映像だ。


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8 March 1984

 番組初出演の3月8日は第37位での登場。番組ロゴのネオンの前でオーディエンスに囲まれてのパフォーマンス。アデュは同曲のシングル・カヴァーヴィデオと全く同じ黒ずくめの格好。「Smooth Operator」がヒットする同年の秋頃になると顔がもっとふっくらしてくるのだが、この頃は本当に細くて、美人ぶりも際立っている。“Round and round and round my head”と歌いながら頭上で手を回す定番のアクションも見られる。シンプルなごく普通のパフォーマンス映像だが、アデュの存在感だけで引き込まれてしまう。


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22 March 1984

 2週間後の3月22日。前々週の37位から20位を経て9位にまで上昇した(「Your Love Is King」は次週に最高位の6位を記録する)。スタジオ内にはバンドの様子をリアルタイムで映し出す大きなスクリーンがあり、その前でオーディエンスに囲まれてのパフォーマンス。アデュの衣裳は前回と似ているが、この回は肩が出ていて、やたらセクシー。カメラ目線もバッチリ決まっている。デビューしたばかりとは思えない堂々としたパフォーマンスで、さすが強烈なスター性を感じさせる。まるで女神のようだ。「Your Love Is King」のテレビ映像の中では、この3月22日の〈Top Of The Pops〉がベストではないだろうか。

 3月8日、22日共に、バンドの編成はシャーデーのオリジナル・メンバー5人。
 5人? そう、実はかつてシャーデーは5人組だったのである。
 
 シャーデーというグループは、シャーデー・アデュ(ヴォーカル)、スチュアート・マシューマン(サックス/ギター)、ポール・デンマン(ベース)、アンドリュー・ヘイル(キーボード)の4人組として知られるが、レコード・デビュー直前まで、もう一人、ポール・クック(ドラム)というオリジナル・メンバーがいた(セックス・ピストルズの Paul Cook とはもちろん別人。シャーデーのクックには“e”が付く)。ポール・クックは、ラテン・ファンク・バンド、プライドのドラマーだった人物。シャーデーは、プライドのメンバーだったアデュ、マシューマン、デンマン、クックの4人が、プライドのバンド内バンドとして結成したグループだった。グループは後にアンドリュー・ヘイルの加入で5人組になったが、レコード・デビュー直前の'84年1月に、クックが金銭トラブルでバンドを脱退。そこから不動の4人のラインナップになった。

 ポール・クックは、彼の後を受けたサポート・メンバー、デイヴ・アーリーと共に、『DIAMOND LIFE』にドラマーとしてクレジットされている。どの曲で叩いているのか定かでないが、少なくとも「Your Love Is King」と「Smooth Operator」(オリジナル録音版)はクックの演奏と見て間違いない。デビュー前のギグの音源を聴くとよく分かるが、ポール・クックという人は非常に生硬な叩き方をするドラマーである。彼がバンドに残っていたら、後のスムーズなシャーデー・サウンドは生まれていなかったはずなので、ドラマーの交替はバンドにとっては大正解だったと思う。

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オリジナル・メンバーだったポール・クック

 この'84年3月の〈Top Of The Pops〉2回分では、1月にバンドを抜けたクックが、テレビ出演のためだけに一時的に呼び戻されている。オリジナル・メンバーの5人が揃っている貴重なテレビ映像と言える(シャーデーは'84年9月に「Smooth Operator」で同番組に再び出演するが、その時はもちろんクックに代わってデイヴ・アーリーがドラムを叩いている)。

 ちなみに、ポール・クックは Diamond Life Records なるレーベルを立ち上げ、現在も音楽活動を続けているようだ。彼は初期シャーデー作品における不当な印税の分配に恨みを持ち、異様な執念で自分の正当性を主張し続けている。

| TV Appearances | 02:30 | TOP↑

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