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Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 6)



 シャーデーを観るためにやって来たラスベガス。私が訪れた9月初頭、ラスベガスではなんと偶然にもスティーヴィー・ワンダーが公演中だった。超ラッキー! 現地に行くまで知らなかったので、これには本当に驚いた。しかも、ベネチアンというホテル内にある小さなクラブで行われたスペシャル・ギグで、私は彼を間近に見ることができたのである(上がその時のショット。本当にすぐ目の前である)。こんな夢みたいなことがあっていいのでしょうか?!


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なんとレニクラまで!

 しかも、しかも。私が見たのはスティーヴィーだけではない。なんと、アンコールでレニー・クラヴィッツが飛び入り参加し、スティーヴィーと「Superstition」を共演したのだ! うおお~、信じられない! 「Superstition」からメドレーでなだれ込んだのは「Always On The Run」! 熱い! フロアは大盛り上がりである。いやあ、来てよかった~。ラスベガス最高!

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そして、反逆のアイドル登場!

 しかし、サプライズはそれだけではなかった。レニクラの飛び入りで爆発的に盛り上がるクラブ内に、今度はまさかのビリー・アイドルが乱入! スピーカーの上に乗って客を煽りまくる! マジか! ビリー・アイドル、昔とちっとも変わってない! モニー・モニー! 場内は熱いコール&レスポンスで包まれた。ビリー・アイドル、最近見ないなと思ったら、ラスベガスで稼いでいたのか~!

 しかし、これはいくらなんでも豪華すぎるじゃないか。無茶苦茶すぎるじゃないか。大体、上の写真、ビリー・アイドルがいても、皆ちっとも盛り上がっているように見えないじゃないか。一体どうなってるの?!


MADAME TUSSAUDS LAS VEGAS

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マダム・タッソー館──入口の前にはウーピー・ゴールドバーグが!

 わざとらしいボケはこのくらいにして。シャーデーのコンサートが行われる9月3日(土)の昼間、私はベネチアン・ホテル内にあるマダム・タッソー蝋人形館にやって来た。そこで色んなスターを間近に見て大興奮というわけである。

 マダム・タッソーは、1835年、イギリスの蝋人形彫刻家マリー・タッソー Marie Tussaud によってロンドンに創設された蝋人形館。歴史上の人物、映画スター、ポップ・スター、スポーツ選手など、様々な有名人を精巧に再現した蝋人形を展示している。本家のロンドン館の他にも、現在では世界中のあちこちの都市に姉妹館が作られている。先日、台場のデックス東京ビーチに3ヶ月の期間限定('11年9月30日~'12年1月4日)で登場したマダム・タッソー東京は世界で13館目。'99年開館のラスベガス館は、アムステルダム館('70年開館)の次に作られた3館目で、現在、アメリカ国内に4つある姉妹館(他はハリウッド、ワシントンDC、ニューヨーク)の中では最も古い。

 私が行った時、入口前の右脇にあるスペースにはウーピー・ゴールドバーグが立っていた(小っちゃい!)。ここに展示されている蝋人形は入館しなくても見られる。入口で入場料を払う際、“館内での写真撮影は許可されています”との説明を受ける。YES! これがマダム・タッソーの素晴らしいところだ。セレブたちの写真撮り放題なだけでなく、セレブたちに触り放題、抱きつき放題。マダム・タッソーでは、誰でも憧れのセレブとマブダチになれてしまうのである。

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いきなりセレブがいっぱい!

 館内はテーマ別にいくつかのセクションに分けられている。一番最初の部屋にはホットなセレブたちが大集合。部屋の入口には、サングラスをかけたジェイミー・フォックスがピース・サインをして立っていた。

 写真を見てもらえれば分かると思うが、館内は非常に開放的な雰囲気である。蝋人形たちは“展示されている”というより、そこに“いる”という感じだ。部屋の中央にあるソファには、ごく普通にウィル・スミスが座っていたりする(おいおい)。そして、このウィル・スミス人形が気味が悪いくらい超リアルなのだ。正面から見ると、マジでヤバい。なんだ、この完成度の高さは!
 マダム・タッソーの蝋人形は、可能な限り本人から直接採寸し(身体の約160箇所を採寸。更に150~200枚の資料用写真を撮影)、目の色や髪の毛に至るまで、実寸で忠実に本人が再現される。製作費は一体につき数10万ドル、ものによっては完成に半年~1年も費やされるという。

 ウィル・スミスの横は空席になっていて、来場者たちは隣りに座って一緒に記念撮影をすることができる。ポーズも表情も自然なので、彼の正面に立って目線の合う位置でカメラを構えれば、本当にそれっぽい写真が撮れる。友達に写真を送って、“あたし、ウィル・スミスに会って一緒に写真撮っちゃった~!”などと驚かすこともできる。蝋人形の横で来場者が様々に演技──感激してみたり、同じポーズをとってみたり──することで、非常に面白い写真が撮れるのだ。人形の完成度はもちろん、こうして来場者が人形たちと直に触れ合えるよう、展示方法や造形に様々な工夫が施されている点が素晴らしい。“Interactive Wax(体験型蝋人形)”と謳われている由縁である。

 それにしても、この最初の部屋に入った時の驚き──というか、戸惑い──は半端でなかった。人間と人形の区別がつかないのだ。展示されている人形はどれも西洋人、そして、それを見ている来場者もみんな西洋人である。見分けがつかないのだ。キョロキョロしながら館内を歩いていると、うっかり人とぶつかってしまうことがあるのだが、慌てて“Sorry”と言って顔を見ると、蝋人形だったりする(バカヤロー)。上の全景写真で、ウィル・スミスの右の方にサスペンダー姿のラリー・キングが写っているが、これなどはフロアの真ん中に普通に突っ立っていたりするから余計紛らわしい。館内が空いているうちはまだいいが、ちょっと混んでくると、本気でどれが人形だか分からなくなってくる。どれもリアルで、今にも動き出しそうだ。深夜に館内の見回りをする警備員は相当恐い思いをしているはずである。

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アーノルド・シュワルツェネッガー(左)、ドン・キング(右)

 次の部屋へ行く通路の脇にはシュワちゃんが仁王立ちしていた。あれ、結構小さい。イメージほど大きくない。シュワルツェネッガーは公式には188cmあることになっているのだが、そこまで大きいようには見えなかった。本人に会ったことがないので比較のしようがないが、これは本当に実物大なのだろうか。

 “アスタラビスタ!”とシュワちゃんに挨拶して進んでいくと、次はタイガー・ウッズらがいるスポーツ選手の部屋。シュートを決めるシャキール・オニール人形がド迫力。アバター並の異様なデカさで、これまた本当に実物大なのかと疑ってしまう。通路にはタキシード姿のドン・キングが突っ立っていた。この蝋人形の髪の毛に触ると御利益がある……という話は聞いたことがないが、悪運は強くなりそうだ。触ろうかと思ったが、祟りがあったら困るのでやめた。

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キター!

 そして、遂に! 次の部屋に入ると、いきなり目の前にシャウトするJBが登場。うおお~。青い衣裳に身を包み、右手にマイクを持って熱唱中。ソウル! 一体何を歌っているのだろう。BGMでは「I Feel Good」が流れていた。これはかなり完成度が高いぞ! 大興奮!

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どうだ、この迫力!

 アングルを変えて写真を撮りまくる。顔面に寄ると迫力が半端でない。汗やツバまで飛んできそうだ。JBのソウルがそのまま凝結したようである。たとえ生きていても、こんなアングルからシャウトするJBを見ることは絶対にできないので、特別な感動がある。私は今回のラスベガス旅行で400枚近く写真を撮ったが、熱唱するJBの表情を間近で捉えたこの渾身のショットは、中でもベストの1枚である。JBのソウルと私のソウルが一体になった瞬間だった(というほど大袈裟なものではない)。

 このJB人形、敢えてひとつ文句をつけるなら、ハンドマイクで歌っている点だろうか。JBはスタンドマイクが基本である。ただ、ポーズ自体はスタンドマイクで歌っている感じなので、違和感はない。これが気になって、ネットでこのJB人形の画像を探してみたところ、過去には別衣裳を着てスタンドマイクで歌っている時もあった。マダム・タッソーでは、同じ人形であっても、時期によって衣裳や髪型などを変え、常に展示内容を更新しているのである。

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ジェイムズ・ブラウン(左)、ボノ(中)、レディー・ガガ(右)

 JBがいるのはポップ・スターばかりを集めたセクション。音楽ファンとしては、やはりこの部屋が非常に盛り上がる。先に紹介したスティーヴィー・ワンダー、レニー・クラヴィッツ、ビリー・アイドルらもこの部屋の住人。JBの横にはU2のボノとレディー・ガガがいた。この無茶苦茶な並びがまた蝋人形館らしくて良い。ガガのあまりの小ささにちょっと驚いた。小柄なんだなあ。

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グウェン・ステファニー(上)、ビヨンセ(下左)、マドンナ(下右)

 ガガの他にも有名女性ポップ・スターたちがいる。一番よく出来ているのはグウェン・ステファニーだろうか。ポーズや表情も自然で、実にリアルな存在感を醸し出している。
 JBとスティーヴィーに挟まれたフロアの真ん中では、ビヨンセがマイクスタンドに片手を置いてセクシー・ポーズをとっていた。ん~、ビヨンセはなんかダイナマイト感が足りない(特に表情がよくないと思う)。似ていると言えば似ているが、これはかなり人形くさい。せっかくなので太ももにタッチしてみたら、固かった(当たり前だ)。脇の下をコチョコチョしてみても、無反応である(当たり前だ)。マドンナもいたが、これもイマイチ似ていない。蝋人形というよりは、なんか普通にマネキンっぽい。天下のマダム・タッソーといえども、人形にはさすがに出来・不出来がある。ちなみに、このマドンナ人形は、「Hung Up」がヒットしていた頃はレオタード姿だった。

 ガガやビヨンセは東京のマダム・タッソーでも見られる。衣裳や髪型は違うが、人形のポーズは一緒である。要するに、同じ型で複数体が製作されているのだ。世界のどのマダム・タッソーに行っても、同じクオリティの人形が見られるようになっているのである。

 残念ながら、マダム・タッソーでシャーデーに会うことはできなかった(いるわけないか)。女性ポップ・スターで個人的にリクエストしたいのは、何と言ってもジャネル・モネイである。キャラ的に言っても、彼女は蝋人形のモチーフにピッタリだと思う。タキシード姿の可愛いジャネル人形がいたら、みんな喜んで記念写真を撮りまくるのではないだろうか。早くマダム・タッソー入りできるよう、彼女にはもっとビッグになってもらいたいものだ(ちなみに、私が行った3週間後の9月22日、製作費30万ドルのファーギーがベガスのマダム・タッソー入りを果たした)。
 女性ポップ・スターに関して最も残念だったのは、グレイス・ジョーンズがいなかったことである。ロンドンの本館にはかつて存在していたようだが(今でもいる?)、私が行ったラスベガス館にはいなかった。時代や人気を反映して人形は常に新作と入れ替えられるので、これは仕方ないのかもしれないが、グレイス・ジョーンズは常設に値する人物だと個人的には思う。レディーなんちゃらがいてグレイス・ジョーンズがいないということに、私は大いに憤りを覚えてしまうのだった。

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ぬおお~! 奇蹟のツーショット!

 そして、いきなりとんでもない光景が私の前に! 妖しげなオーラを漂わせる『PURPLE RAIN』時代のプリンス! そして、その後ろには、なんとなんと、ジミ・ヘンドリクス! なんというツーショットだ。絶対にあり得ない夢の共演である。2人は一体何を演奏しているのか。「Purple Haze」? 「Bambi」? それとも、「Let's Go Crazy」でジミヘンがギター・ソロとか?! これぞまさしくマダム・タッソーの奇蹟!

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パープル兄弟!

 プリンスを正面から撮影すると、バックにジミヘンが写るようになっている。故意か偶然か知らないが、この人形の配置を決めた人間は偉すぎる。これはヤバい。

 しかし、このプリンス、よく見ると妙に馬面だったりする。生え際もかなり不自然だ。雰囲気は出ているが、結構大味な印象も受ける。但し、背の低さは実にリアル。妖しいオーラを放ってはいるが、身長は中学生くらいしかない。これは本人から直に採寸したのだろうか? 仮に本人の協力を得て人形が製作される場合、プリンスは実際より身長を高くするよう指示を出す気がする。このリアルな背の低さを見る限り、本人の協力の下に製作された人形ではないように思われる(真相は知らない)。

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Are you experienced?

 しかし、それにしても、ジミヘンである。この人形のクオリティの高さはどうだろう。今にもフィードバック・ノイズが聞こえてきそうだ。表情やポーズも自然、かつ、実に美しい。なんと素晴らしい造形だろうか。ほとんど芸術品の域に達している。私はジミヘン人形の美しさにすっかり見入ってしまった。恐るべし、マダム・タッソーの表現力!

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ジミヘンのギターをよく見ると……

 ジミヘンをまじまじと眺めるうちに、私は彼のギターに3弦がないということを発見した。さすが、マダム・タッソー。ジミヘンが3弦を張らずに演奏するところまで忠実に再現している……わけねえよ。ジミヘンがそんな弦の張り方をしていたなどという話は聞いたことがない。6弦なら分かるが、3弦だけ張らないでギターを弾くことに一体何のメリットがあるというのだ。よく見ると、ボリュームとピックアップ切替のつまみもなくなっている。恐らく良識のないファンが奪っていったのだろう。いくら人形に触れるからといって、こういうことをやってはいけない。ジミヘンもあの世で泣いているぞ。

 この記事を書きながら、私はプリンスの持っているギターが猛烈に気になった。この場にいた時、私はジミヘンのギターに気を取られるあまり、プリンスのギターに全く注意がいかなかった。殿下のギターは一体どのような惨状になっているのか。彼の背中にはマッドキャットがあるはずだが、もしかすると、これが普通のテレキャスターだったりするオチもあったかもしれない。気になる。これを確認するためだけに、私はもう一度ラスベガスへ行きたい衝動に駆られてしまう(ラスベガスに行かれる音楽ファンの方は、是非プリンスのギターを撮影してネットで公開してください)。

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みんな、ノってるかい?

 ジミヘンのすぐ右横ではミック・ジャガーが歌っていた。しかし、これが超微妙な出来。最初、私は誰だかさっぱり分からなかった。髪型の雰囲気や革ジャケットから、何となくジム・モリスンかとも思ったのだが、それにしてはポーズが変だ。ヴァーヴのヴォーカリストもこんな感じだったような気がするが、なんか違う。人形の解説パネルを見て、やっとミック・ジャガーだと気付いた。言われてみれば、確かにそうなのだが……。このミック人形、ポーズがあまりにも不自然である。もうちょい何とかならなかったのだろうか。なんだか溺れかかっている酔っ払いみたいだ。人に襲いかかるゾンビにも見える。

 上の写真は、それぞれフラッシュなし(左)とフラッシュあり(右)で撮影したものである。実際に館内で見た時の印象は、フラッシュなしで撮った写真の感じに近い。フラッシュを焚くと肌の質感が露わになり、いかにも人形っぽい間抜けな感じに写りがちなので、マダム・タッソーではフラッシュなしで写真を撮った方がいいかもしれない。私は基本的にずっとフラッシュなしで撮影していた。
 ミック人形に関しては、フラッシュを焚いても焚かなくても、結局、間抜けであることに変わりはない。どちらかというとフラッシュありの写真の方がミックっぽく見えるのだが、現場で見た時の印象は、飽くまでフラッシュなしの方である。これを見て即座にミック・ジャガーだと認識できる人は、そう多くはないと思うのだが……。

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スヌープ・ドッグ(左)、トゥパック(右)

 この部屋にはスヌープ・ドッグとトゥパックもいた。この2人がいるところが、さすがアメリカのマダム・タッソーという感じ。この2体はやはり黒人の来場者に人気だった。どちらも超リアルな存在感を醸し出していて、あまりの迫力に思わず腰が引けてしまう。

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スヌープ・ドッグと記念撮影する来場者

 スヌープ・ドッグの横には王様が座るような椅子が置いてあり、来場者はそこに座って彼と記念撮影をすることができる。スヌープ人形は'09年のお披露目の時に本人が並んで写真に収まっているのだが、本当に瓜二つで笑ってしまう。恐らく技術の進歩もあるのだろう、人形のクオリティは明らかに上がり続けている(スヌープ人形の前にいるスプリングスティーン人形など、この2体に較べたらまるで子供騙しだ)。マダム・タッソーはどんどんヤバいことになっている。
 ちなみに、ニューヨークのマダム・タッソーには、ノトーリアス・B.I.G.ディディがいる。ジェイ・Z人形なんかもそのうち登場するかもしれない(ニューヨーク館にはアリシア・キーズもいる)。

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ジョニー・デップ(カリブの海賊ヴァージョン)

 ポップ・スターの部屋を出たところに、ジャック・スパロウ船長に扮したジョニー・デップがのそっと立っていた。むむ……これまた超リアル。ジョニー人形は普通に洋服姿の時もあるのだが、いずれにせよ、来場者をものすごい形相で凝視している。これはさすがに大人気で、みんな入れ替わり立ち替わり一緒に写真を撮っていた。ただ、この海賊ジョニー、よく見ると単なるヤク中のヒッピーのようにも見える。ジョニー・デップと言うより、これはただの危ない人である。

 ジョニー・デップの特設コーナーを過ぎると、色んな有名人の手形を展示した廊下があり、そこから階段を下りると、更に次の部屋が来場者を待っている。

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ビバ・ラスベガス!

 今度はラスベガスに縁のあるスターを集めたセクション。華やかなショウビズの世界だ。ラスベガス館の個性が最も表れているのがこの部屋だろう。暗めの室内で、往年のスターたちがライトを浴びてキラキラと輝いている。

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ラット・パックのステージ

 最初に目を引くのは、フランク・シナトラ、ディーン・マーティン、サミー・デイヴィス・Jrの3人が並ぶラット・パック(シナトラ一家)のコーナーである。ラット・パックたちはラスベガスのサンズ・ホテル Sands Hotel & Casino 内にあったコパ・ルームという有名な箱でよく公演を行っていた。ラット・パックがベガスのカジノを襲う映画『オーシャンと11人の仲間(Ocean's Eleven)』(1960)の撮影が行われたのもサンズ・ホテルだった。サンズは'96年に閉業。そして、その跡地に出来たのがベネチアン、つまり、このマダム・タッソーがあるホテルなのである。彼らが大きくフィーチャーされているのは当然である。
 シナトラの右横には空のマイクスタンドが1本あり、来場者はそこに立って彼らと共演することができる。シナトラ人形の完成度に較べると、サミー人形はちょっと安っぽい感じがした。

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シャーリー・マクレーン(左)、ジュディ・ガーランド(右)

 ラット・パックのステージのすぐ前には、彼らと親交の深かったシャーリー・マクレーンが立っている。もっと若い頃の姿だと嬉しいのだが、これはこれでチャーミング。
 そして、その奥にいるのは、もしかして、もしかして……ジュディ・ガーランド! ぬおお~! ジュディ、小っちゃい! そして、めちゃめちゃ可愛い~! すごい、すごい。こんなに若い全盛期のジュディ・ガーランドを間近に見られるなんて。こんなことがあっていいのだろうか。映画の中でしか見られない大昔の大スターがすぐ目の前にいるのである。信じられない。たかが人形なのに、何というオーラだろうか。私は大感激して、その場で恍惚となってしまった。私がマダム・タッソーの中で一番感激したのが、このジュディ・ガーランドである。脇に抱えてそのまま持って帰りたくなるほどだ。これには本当に溜息が出た。

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トニー・ベネット(左)、ルイ・アームストロング(右)

 トニー・ベネットもすごかった。この表情のリアルさはどうだ(クリックして拡大写真でよく見て欲しい)。その場で見ると、本当に気味が悪いくらいの存在感である。ジュディ・ガーランドの裏手にはトランペットを持ったルイ・アームストロングがいて、こちらに向かってニカッと笑いかけてくる。あまりにリアルなので、笑っていると逆にコワかったりする。ちなみに、その後ろでボトルを持っているのは、ウルフギャング・パックというスターシェフ。これもやっぱり笑っている。超コワい。

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エルヴィス・オン・ステージ

 そして、遂にキング登場。もちろん後年のラスベガス時代の姿である。大きく“ELVIS”と書かれた特設コーナーで、片膝をついて来場者に向かって手を差し延べている。みんなエルヴィスの手を握ったり、同じポーズで写真を撮ったりしていた。このエルヴィス人形も時期によって衣裳が変わるようだ。改めて安岡力也に似ているなと思った。

 往年のスターで私が一番見たかったのはフレッド・アステアなのだが、残念ながらラスベガス館にはいなかった。ハリウッド館には、ペアで踊るアステア&ジンジャー・ロジャース人形がきちんといる。ネットで写真を見るだけでもクオリティの高さが分かる。アステアは燕尾服、ジンジャーは『有頂天時代』のドレスを着ている。アステアも似ているが、特にジンジャーの完成度がすごい。これを実際に見たら私は間違いなく泣くだろう。

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リービング・ラスベガス

 ラスベガス・スターの部屋と次の部屋を結ぶ暗い通路内に、ニコラス・ケイジがのそっと立っていた。超コワい。他の来場者がたくさんいるからまだ良いが、周りに誰もいなかったら、このケイジ人形は本気でコワいと思う。ほとんど嫌がらせに近い。まるで肝試しである。
 彼が立っている通路の壁には、“DRIVE CAREFULLY, Come Back SOON(安全運転を。またのお越しを)”という菱形の看板が描かれている。これはストリップの南端にある有名な看板で、裏側には、ラスベガスにやって来る人のために“WELCOME TO Fabulous LAS VEGAS NEVADA(ようこそ、素晴らしきラスベガスへ)”と書かれている。映画などで頻繁に登場する看板なので、見覚えのある人も多いだろう。ケイジ人形が見ているのは、ラスベガスを去る人が目にする方の側。要するに、“Leaving Las Vegas”という洒落である。彼の主演映画名と掛けているのはもちろんだが、来場者がラスベガスの部屋を出る通路にこれを配置するところが洒落ている。

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モハメド・アリ(左)、キング牧師(右)

 最後は、アメリカの歴史上の偉人を集めた“Spirit of America”という部屋。明るくて開放的な空間だ。部屋に入ると、左手にいきなりモハメド・アリがいた。彼がアメリカの偉大な国民的ヒーローだということがよく分かる。その右横にはマーティン・ルーサー・キング・Jr。うほ、小っちゃい! こんな小男だったのか?! これにはビックリ。ちなみに、マルコムXはいなかった(ワシントンDC館やニューヨーク館にはいるようだ)。

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ケネディ夫妻(左)、アメリカの偉い人たち(右)

 キング牧師の横にはジョン・F・ケネディ&ジャクリーン・ケネディが立っていた。JFKの佇まいは、どことなく洋服の青山の三浦友和を彷彿させる。ケネディ夫妻の視線の先には、アメリカの歴史的政治家がいるスペースがあり、右から順にジョージ・ワシントン、ベンジャミン・フランクリン、エイブラハム・リンカーンが並んでいる。この辺りになると、実際どの程度似ているのかよく分からない。限られた肖像でしか知りようのない人物なので、作る側も“なんか、それっぽくね?”という感じで適当にやっているのではないだろうか。リンカーンのコワさが印象的。

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私がオバマです

 この部屋の主役はもちろん、バラク・オバマ現アメリカ大統領である。ホワイトハウスを模した特別スペースで、デスクを前に腕組みして立っている。かなりの長身だ。実際の支持率は厳しいが、マダム・タッソーでは大人気のオバマ大統領なのだった。

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大人気のオバマ

 オバマ・コーナーにはカメラ係のスタッフが常に張りついていて、来場者と大統領の記念写真を撮るサービスをしている。スタッフのおっさんは“さあ、大統領の電話は誰が取る?”とか“机の上に足を置いちゃおう!”などと来場者たちを乗せながら面白い写真を撮る。写真撮影は無料。但し、ただで写真が貰えるわけではない。後で出来を見て気に入ったらプリントを購入するのである(もちろん買わなくてもいい)。普通にオバマの写真を撮るだけなら問題ないが、彼と一緒に写真に収まるには、要するにこのサービスを利用しなければならないのだ。なるほどねえ。
 但し、金を払わずにオバマと記念写真を撮る方法はある。2人以上のグループで来場する場合、誰か一人がカメラを担当し、スタッフのおっさんの後ろで写真を撮ればいいのだ。おっさんが撮った写真はもちろん買わない(ただ、この方法で撮る場合、オバマの目線は微妙にカメラから逸れてしまうが)。

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オプラ・ウィンフリー(左)、ジョージ・W・ブッシュ(右)

 同じ部屋にオプラ・ウィンフリーもいた。横の椅子に座ると、彼女の番組に出演してインタヴューを受けている写真が撮れる。彼女をこのセクションに置くというのはなかなか洒落ている。また、オバマ・コーナーの脇にはジョージ・W・ブッシュ前大統領もいた。こちらは誰も写真を撮っていないどころか、全く見向きもされていなかった。淋しい。

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ジョン・ウェインの横に……

 ちなみに、この“Spirit of America”セクションの一郭にジョン・ウェインがいたのだが、その隣りに不自然な空きスペースがあった。解説パネルを見ると、そこには本来マリリン・モンローがいるはずだったということが分かった。モンローの解説部分にはシールが貼られていて、“ごめんなさい。私はいまお色直しに出掛けているの。すぐ戻ります!”などと書かれている。なんだよ……。こんな重要なスターがいないとは。マリリン、会いたかったなあ。

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パッとしない土産売り場

 アメリカの精神を中途半端に感じたところで部屋を出ると、最後に土産売り場があった。ここに先ほどのオバマ・コーナーの記念写真を売っているカウンターがある。来場者はモニターで写りを確認してプリントを購入するわけである。土産品はマダム・タッソーとは関係ないものばかりで、空港などで売っている類とちっとも変わらなかった。

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What's your name?

 そこになんと、いきなりエルヴィス登場! 今度は若い! 黒いレザーに身を包み、来場者のサインに笑顔で応じているではないか。やはり若い頃のキングもいなくてはいけない。いやあ、ビックリした。この土産売り場のエルヴィスが一番最後の人形だった。


 というわけで大盛り上がりのマダム・タッソー館だったのだが、ここまで色んな人形を見てきて、ある重要な人物が登場していないことにお気づきだろうか? もう一人のキング、マイケル・ジャクソンである。

 実は、ラスベガスのマダム・タッソーで私はマイケルに会わなかった。入口から出口まできちんと順路を通ってきたのだが、最後まで見かけなかったのである。途中から疑問には思ったが、“ラスベガス館にはいないのかな”程度に軽く考えてしまい、結局、私は時間を気にしながらそのまま帰ってしまった。しかし、よく考えてみれば、マダム・タッソーにマイケル・ジャクソンがいないわけがないのである。むしろ、最もいなくてはいけない人物だ。
 帰国後にマダム・タッソー公式サイトでラスベガス館の展示内容を確認すると、マイケルはちゃんといることになっていた。ラスベガス館の過去の画像や映像を見てみると、彼はJBやプリンスがいるポップ・スターの部屋にいたり、一時期は入口前の無料公開スペースにいたりした。しかし、私が行った時、それらの場所にマイケルは確かにいなかった。マリリン・モンローのようにたまたま不在だったのだろうか? あるいは、もしかして私は何か重大な見落としをしていたのか? なぜ私は係員にひとこと“マイケルはどこだ”と訊かなかったのだろう。私は自分の間抜けさを呪う。マダム・タッソーでマイケルの所在をきちんと確認しなかったことは、今回の私のラスベガス旅行の最大の失敗である(しかも、私が行った僅か5日後、ラスベガス館では3体のマイケル人形を集めた“Michael Jackson Experience”という4ヶ月限定の特別展示が始まっていたのだった……。ガックリ)。

 このマダム・タッソー館の入場料は25ドルである。高いと思うかもしれない。“たかが人形を見るだけで?”と私も最初は思った。しかし、実際に行ってみると、これは結構妥当な金額だという気がした。館内には常時100体ほどの蝋人形が展示されている。人形のクオリティは驚くほど高いし、何より写真撮影が可能だという点が魅力的だ。単に人形を見るだけなら高いが、写真を撮って楽むことを含めれば、払う価値のある金額だと思う。私は一人で普通に写真を撮るだけだったが、お気に入りのスターを色んなアングルから撮るだけでも相当に楽しかった(かなり撮ったつもりだったが、もっともっと撮りまくれば良かったと思う)。友達や家族と行けば、スターと一緒に記念撮影もできるので更に楽めるだろう。ここに掲載した人形の写真は安物のデジカメでいい加減に撮ったものだが、きちんとしたカメラと腕さえあれば、いくらでもリアルな写真が撮れると思う。凝る人にとっては、1日中いても飽きない遊び場ではないだろうか。映画、音楽、ショウビズ全般が好きな人なら、絶対に訪れて損はない場所だ。

 マダム・タッソー東京(17体展示)は未見だが、できれば期間限定ではなく、もっと規模を拡張して常設にして欲しい。日本人の人形では坂本龍一と葉加瀬太郎がいるそうだが、日本の俳優、歌手、スポーツ選手、政治家などがマダム・タッソーの技術で再現されれば、かなりの見ものになると思う。私はとりあえず、「プレイバック Part 2」か「絶体絶命」を歌う'78年の山口百恵人形をリクエストしておきたい(ちなみに、東京館にはマイケルもきちんといる。「Black Or White」のパンサー・マイケルだが、やっぱり一番見たいのは『OFF THE WALL』~『THRILLER』期の姿だ)。


AT LAST...

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ベネチアン・ホテル

 マダム・タッソー・ラスベガスは、ベネチアン・ホテル The Venetian Resort Hotel Casino の前庭にある。ベネチアンの本館前にはゴンドラが浮かぶ運河があり、そこに動く歩道が敷かれた屋根付きの橋が架かっている(写真の右下に写っているのがそれ)。マダム・タッソーの入口はこの架け橋の途中にある。

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ベネチアン本館の内部

 事前にマダム・タッソーの位置をよく確認していなかった私は、最初、間違ってベネチアンの本館内に入ってしまい、そこで15分ほど迷子になった。但し、そのおかげでホテルの内部をちょっと見学することができた。カジノには特に驚かなかったが、すごかったのは、カジノとフロントを結ぶアーチ型の巨大な回廊である。ベネチアのドゥカーレ宮殿を模したもので、天井にベネチア派の名画のレプリカが散りばめられている。見上げて唖然としてしまった。天井がドームになった寺院風のフロントには小さな噴水があり、その前ではおじさんがのんびりとアコーディオンを演奏していた。
 ちなみに、今回のラスベガス旅行で私が実際に中まで入ったホテルは、MGMグランド、ニューヨーク・ニューヨーク、そして、このベネチアンの3つだけなのだが、そのすべてで私は迷子になった。とにかく、どこも広すぎる。

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ベネチアンの2階からミラージュ・ホテルを望む

 ベネチアンは、私が前日の夜に歩いて行ったフォーコーナーの更に先、ストリップのちょうど真ん中あたりにある。ベネチアンがあるのはストリップの東側で、向かいの西側にはミラージュ The Mirage、TIトレジャー・アイランド TI-Treasure Island Las Vegas といったホテルが見えた。ミラージュの壁は、そこで上演されているシルク・ドゥ・ソレイユ『ビートルズ・ラヴ』の巨大広告で飾られていた。

 徒歩での移動には懲りていたので、ベネチアンまでの往復には素直にバスを利用した。ストリップにはデュース Deuce という2階建てバスが24時間走っている。停留所は各主要ホテルで、5~15分間隔くらいで常にストリップ南北を行き来している。古本で買った4年前のガイドブックによると、乗車賃は2ドルということだった。前方の乗車口から乗って、運転手席の横にある機械に金を入れるのだが、運転手に料金を確認すると5ドルだという。高っ! 私の情報は古すぎた。JRの切符売り場のような感覚で1ドル札を5枚まとめて挿入しようとしたら、運ちゃんに“1枚ずつだよ!”と注意された。金を入れてそのままバスの後方へ行こうとすると今度は呼び止められ、小さなカードを1枚渡された。磁気ストライプが付いたテレフォンカード大の紙製カードで、裏面には発行時間と有効期限が印刷されていた。期限は発行の2時間後。要するに、単純に1回の乗車賃が5ドルなのではなく、2時間以内であればこのカードで何度も乗れるのだ。なるほど、これはいい。

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デュースの5ドル乗車券(発券から2時間有効)

 しかし、この“2時間”というのは実に微妙な長さである。どこかへ遊びに行くと、2時間などあっという間に過ぎてしまう。往復で利用するにしても、かなりぎりぎりの時間なのだ。私はマダム・タッソーにいる間、常にこの乗車券の有効期限を気にしていて、最後は足早に帰らざるを得なかった。帰りの停留所はストリップの反対側にあり、渡る場所がなかなか見つからず、これまた焦った。結局、残り5分でなんとか間に合ったが、実際に利用してみて、デュースのこの2時間乗り放題パスというのは、使えるようで結構使えないものだなと思った。
 デュースの利用客は観光客がほとんどで、勝手がよく分からないのはアメリカ人も日本人も同じである。帰りのデュースに乗車する際、4時間以上も前のカードで平気で乗ろうとしている白人のお姉ちゃんがすぐ前にいて、“期限切れだよ”と運ちゃんに言われてポカンとしていた(バカめ、と私は心の中で思った)。また、デュースでは釣り銭が出ないため、乗車前に運賃をぴったり用意しておく必要があるのだが、これも知らない人が結構いた。ちなみに、デュースには7ドルの24時間パスもある。遊び回るならこれが断然お得だろう。

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ニューヨーク・ニューヨーク側からMGMグランドを望む(9月3日午後5時9分撮影)

 マダム・タッソーで写真を撮りまくったせいでデジカメの電池の予備が尽きてしまい、帰りに単3アルカリ電池を調達するためドラッグストアへ立ち寄った。前日に何度か行ったWalgreensの真向かいにあるCVS/pharmacyという似たような店で、お買い得パックの電池を購入。その際、店内で美味そうなサンドイッチが山盛りになっているコーナーを発見した。サンドイッチはCVSの方がWalgreensより品揃えが断然良い。種類豊富で、しかもボリュームの割りに安い。ドリンクと一緒に、ローストビーフ・サンド(5.75ドル)とハム&ターキーのコンボ・ピタ(3.99ドル)を購入。こんな店が日本にあったら、私は毎日でも通ってしまう。

 この時点で夕方の5時くらいだった。シャーデーのコンサートは6時30分開場、8時開演である。十分に体力を蓄え、万全の状態で臨む必要がある。ここで車に跳ねられたり、何か事件に巻き込まれたりしたら洒落にならない。私はもうどこへも行かず、コンサートまで宿でじっとしていることにした。

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サンドイッチにはオリーブオイルやマスタードの袋が封入されている

 さあ、いよいよである。思えばここまで長かった。モーテルでローストビーフ・サンド(美味い)を頬ばりながら、私は無事にここまで来た自分をちょっと褒めてやりたかった。

 自分がシャーデーのファンになってから、一体どのくらいの時間が経つだろうか。ファンになったのは'00年代のことだが、シャーデーと私の最初の出会いは'88年、〈ベストヒットUSA〉で見た「Love Is Stronger Than Pride」のクリップだった。当時、子供の私には彼らの音楽が全く理解できなかった。それから23年経って、彼らのコンサートを観るためにまさかラスベガスまで来ることになるとは……。

 シャーデーたちはもう既にMGMグランド内にいるはずである。ほんの数100メートル離れた場所に彼らがいるということが信じられなかった。そわそわしているうちに、時間はあっという間に過ぎていった。もう何も考えることはない。午後7時過ぎ、私はシャーデーが待つMGMグランドへ向かった。

(続く)


※写真はすべて筆者撮影(クリックで拡大可)

Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 1)
Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 2)
Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 3)
Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 4)
Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 5)
Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 6)
Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 7)
Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 8)
Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 9)

Soldier Of Love Tour [2011]
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| Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 | 09:15 | TOP↑

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