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Is It A Crime? [single]

Epic_TA6742.jpg
IS IT A CRIME?
7": Epic A6742, 1 January 1986 (UK)
Side 1: Is It A Crime? (6:21)
Side 2: Punch Drunk (5:25)

12": Epic TA6742, 1 January 1986 (UK)
Side 1: Is It A Crime? (6:21) / Wired (3:34)*
Side 2: Punch Drunk (5:25)

* written by Matthewman/Hale/Denman/Ditcham/Early
Photography: Helmut Newton
Design: Graham Smith

UK chart: #49
US R&B chart: #55


 『PROMISE』からの第二弾シングル。
 
 このシングルの最大の目玉はカヴァー写真かもしれない。色使い/デザイン共に、第一弾シングル「The Sweetest Taboo」と似たような雰囲気で、この写真も同じくトシ矢嶋撮影かと思いきや、クレジットを見ると、これがなんとヘルムート・ニュートンなのだ('85年、ビヴァリーヒルズにて)。「The Sweetest Taboo」とこのカヴァーを実物で見比べると歴然とするが、画質のキメ、発色など、写真の質感はまるで異なる。ベッドに気怠く横たわる構図なども含め、言われてみると途端にニュートンっぽい気がしてくるから不思議なものだ。ツアー中のホテルの一室のような雰囲気で、赤いコートは当時アデュがよく着ていたものと同じだろう。ベッド・カヴァーが緑色なのは恐らく意図的で、この赤と緑のコントラストはニュートンのカラー作品にしばしば見られるものである。
 ニュートンはミュージシャンも少なからず撮影しているが、シャーデーとの組み合わせは少し意外な気もする(同じSadeでも、イメージ的にはむしろマルキ・ド・サドと結びついてしまう)。ニュートンが撮ったシャーデーの写真は、少なくとも公表されているものに関してはこれくらいではないだろうか。別テイクがあれば是非見てみたいものだ。

 大作バラードの表題曲は、7インチ/12インチ共に全長版での収録(この曲はエディットのしようがないか)。B面曲「Punch Drunk」は、マシューマンのサックスがよく歌うしっとりとしたスムーズ・ジャズ調のインスト。『PROMISE』アナログ盤には未収だったが、CDとカセットにはもともと収録されている曲なので、あまり有り難みはない。

 となれば、このシングルの聞きものは、12インチのみに収録されている「Wired」1曲ということになる。「Red Eye」の続編的なインスト・ラテン・ジャズで、作曲者に当時のバンド・メンバー、デイヴ・アーリー(ドラム)、マーティン・ディッチャム(パーカッション)がクレジットされているところを見ると、恐らくジャム・セッションから生まれたものなのだろう。こちらはメジャー調で、「Red Eye」よりも陽気な、いかにもラテンっぽいノリノリの小品。ちなみに、「Is It A Crime」PVの冒頭でバンドが演奏しているのがこの曲である。

 聞きものが僅か「Wired」1曲とはいえ、全体を貫くジャズ指向が小気味よく、地味ながらもなかなか趣のあるシングルにはなっている。ジャケの雰囲気も似ていた同時期のワーキング・ウィーク作品と併せ、当時のイギリスのジャズ流行りを象徴するような1枚だと思う。

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