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takeSomeCrime──独占! 踊る空手インタヴュー



 カナダのYouTubeダンサー、フォーサイス Forsythe(takeSomeCrime)の独占インタヴューをお届けする(ダンス動画「Catgroove」で大人気となった彼についての詳細は前回記事を参照)。

 このインタヴューは'12年1月7日~13日にかけてフォーサイスと私の間で交わされた複数回にわたるEメールのやりとりを纏めたものである。経歴がほぼ不明に近い彼の記事を書くにあたって、基本的な情報を得るため直接本人に質問メールを出したのが始まりだったが、予想以上に充実した回答が得られたので、本人の了承を得てそのままQ&A形式のインタヴュー記事にして公開することにした。Blackbookmag.comによる'11年7月の記事が彼の世界初インタヴューだったので、これが半年ぶり、史上2本目のインタヴュー記事ということになる(貴重なのかどうかよく分からないが……)。和訳とあわせて、海外の読者向けに英語のオリジナル・テキストも掲載する。

 カナダの地下室を出て現在オーストラリアで暮らしているフォーサイスは、突然の日本人からの素朴な質問にひとつひとつ丁寧に答えてくれた。日本食が大好物で来日経験もある彼を君も応援しよう!


English version is at the lower part of this article


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モナーキーのコーチェラ・フェスでのライヴとMyBestBrandsのコマーシャル(共に'11年)の他にプロとしての活動歴は?

「プロとしてはまだそれほど活動してないんだ。他にもいくつか小さな仕事はあったけどね。バンドの音楽ヴィデオとか小規模なショウに出ることもある。今はマネージャーが付いていて、色々とビジネス面の世話をしてくれてるんだ」

最近の動画は新しい白い部屋で撮られてますね。あの緑のカーペットの地下室から引っ越してしまったんですか? 新しい部屋もカナダにあるの?

「最近の動画はオーストラリアの僕の新しい住まいで撮ったものなんだ。残念ながらカナダのあの緑のカーペットの部屋からは越さなければならなくなってね。でも、動画は作り続けていきたいと思うし、視聴者に新たにアピールするような部屋も用意できたらいいね」

地下室のあの大きな赤い球は何なんですか?

「あの赤い球はヨガの道具かジムのエクササイズ用具みたいなものだと思う。部屋の環境に馴染むと思って置いておくことにしたんだ。僕はシンプルな幾何学的な形が好きで。室内の空間というのは四角い。僕は角が好きだ。あの部屋の色は鮮烈な緑と赤。球の位置は椅子の向かい側しかないと思った。考えるまでもなかったよ。僕はとにかく球のある生活がしたかった。というわけで、どの動画にもあの球が映ってる。いいアクセントになったと思うよ」

カナダのあの納屋みたいな部屋が見られなくなって私は寂しいですよ。あの部屋は素晴らしかった。緑と赤の鮮やかなコントラスト、窓に掛けられたルーズソックス、角に立てかけられたストラトキャスター、ソファに転がっている6面揃った(時にやりかけの)ルービックキューブ……。あの部屋はあなたのダンスのための完璧なステージでした。

「そうだね。あの部屋はちょっと奇跡的だった。あの部屋を再現できるかどうか分からないけど……。まあ、再現しない方がいいんだろうな。動画の中だけに残っているべきなんだと思う。あの部屋はもともとああじゃなかったんだ。以前は空き部屋でね。時間が経つにつれ、僕にとっての“宝物”を加えていったんだ。ソックス、ルービックキューブ、椅子、他にも色々とね。見る人たちは気付いてないかもしれないけど、全部自分にとって大事なものなんだ。恐らく時間と共に、新しい部屋もまた色んなもので満たされて面白くなっていくんじゃないかな」

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いつから踊り始めたんですか? きっかけは?

「最初の動画を撮った時から今みたく踊り始めた。一番最初の動画を探してもらえれば分かるけど、僕がダンスを始めたのは大体その頃だね。順番にずっと動画を見ていけば、時間と共に踊りが上達していく様子が分かるんじゃないかな。だから、かれこれダンス歴4年ということになるね。僕が最初に動画を投稿したのは'07年11月だったから。それ以来、自分のパフォーマンスをほぼすべて撮影するようになった。単にカメラをいじることが目的だったんだよ。長いこと踊るつもりなんかなくて。ひょんなことから踊りが好きになってしまって、それで現在まで続いているというわけなんだ」

あなたの動きには様々なダンスの影響が見られます。ワッキング、ポッピング、ロッキング、ブレイキング、テクトニック(ミルキーウェイ)……それにチャールストンまで。全部どうやって覚えたんですか?

「あらゆるダンスのスタイルから影響があると思う。YouTubeとかの動画サイトを見たり、色んな動きをしてみて自分の身体に何ができるか試しながら全部覚えていったんだ。それが何のダンスだろうと、面白いと思う動きなら何でもいいんだ。自分のやる動きが何という名前なのかさえ僕は知らないよ。ただ漠然と覚えている色んな動きが積み重なって形になるんだ。よく即興で動きを編み出すんだけど、それが何かの確立されたスタイルとたまたま似てしまうことがある。無意識に影響されているということだろうね。どんな動きにも独特のフィーリングがあって、音楽と合わさると独特の情感が生まれる。ありふれたダンスを変わったスタイルの音楽に合わせて踊ってみると、古いものが新しく感じられてまた面白かったりするんだ」

そして、あなたはパロヴ・ステラーの曲を選んだ。これが鍵でしたね。エレクトロとスウィング。更に、あなたのファッション(黒スーツに山高帽)、あの風変わりな部屋、そして、チャールストンのステップ……。完璧な組み合わせでした。

「そうだね。〈Catgroove〉のダンスは、スタイル、ファッション、部屋の様子が奇跡的な組み合わさり方をしてる。大勢の人に訴えるよね。あれを撮った瞬間、これはユニークだなと思ったよ。すごく手応えがあった。でも、正直、色んなダンスを踊るんだけど、その度に最高に踊れたような気になってしまうんだよね。後から映像を見ても、無意識に身体が動いている様子に魅せられてしまう。迷いや抑制がなくなって何もお構いなしだから、酔ってるような状態なんだよ。明くる日、目を覚ますと、そんな大したもんじゃなかったと思ったりもするんだけど、だからと言ってその時のダンス体験の価値が下がるわけじゃない。要するに、僕は結局、再生回数やコメントのためでなく(それも有り難いものだけど)、何より自分のために踊っているということなんだよね」

今、YouTubeで“Parov Stelar”と検索すると、あなたの「Catgroove」動画がトップに出てきます。あの動画は彼らにとって最高の宣伝になってるでしょうね。実際、私はあなたの動画を見て彼らのアルバム『COCO』を買ってしまいましたよ。あの動画について彼らは何かあなたに言ってきましたか?

「パロヴ・ステラーからは連絡があったよ。僕のダンス・キャリアの中で重大な出来事だった。'10年にウィーンの〈Life Ball〉イベントで彼らと共演して踊ったんだ。本当に素晴らしい人たちで、あんなすごい体験をしたのは初めてだった。彼らが今〈Catgroove〉の宣伝効果を有り難く思ってくれてるのは知ってるけど、彼らと共演した時、あの動画はそんなに再生回数は行ってなかったんだ。全然100万回にも届いてなかった。だから、彼らは最初の段階であれを評価してくれた人たちなんだよね。当時、自分があの曲を使ったことに彼らが怒らなくて助かったと思ったよ(笑)」

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特に憧れているアーティストやダンサーはいますか?

「たくさんのダンサーに憧れてるよ。好きなダンサーのリストがあったんだけど、膨れ上がりすぎてしまった。もちろんマイケル・ジャクソンやフレッド・アステアも含まれるけど、YouTubeで見つけた素晴らしいスタイルを持った無名ダンサーたちもたくさんいるよ。と言っても、『So You Think You Can Dance』みたいな人気番組はあまり見ないんだけどね。まあ、僕がテレビを持ってないせいもあるんだけど。すごくいいと思うダンサーも中にはいるよ。振り付けられたものより、僕は即興的なダンスの方により惹かれる」

あなたのダンスに多大な影響、あるいは、インスピレーションを与えた人物は、スポーク(SMDB)だったと思うのですが。おまえはパクリ野郎だ、と誰かがいちゃもんをつけてきたら何と答えます?

「その通りだ。踊り始めた当初、僕はスポークから多大な影響を受けた。パクリだと非難されることも何度かあったけど、実際にはそれほどでもなかったよ。最近はそういう批判を受けることもないしね。でも、僕はそういうのを別に侮辱だとか思わないんだ。僕はよく冗談めかして、“はい、僕は彼をパクリました”と言うんだけどね。この世の偉大なダンサーと比較されるのはとても嬉しいことに違いない。“君はマイケル・ジャクソンのように踊るね”と言われたら、それは褒め言葉だろうしね。とはいえ、自分がまた他のダンサーを模倣するのは無理があると思う。動き自体を模倣することはできるだろうけど、そんなことをやってもしようがないし、音楽を自発的に表現することにはならないからね。人によって動き方は違う。誰もが独特の自然な動きというものを持っている。もちろん、ダンスを覚えるには誰かの踊りを参考にするのが一番だけど、人の動きは必ず他人の動きから逸脱するものなんだ。
 僕は別の形でもスポークから影響を受けていてね。ひょっとすると、これは彼のダンスよりもっと強烈だったかもしれない。僕の初期の動画〈Wolfmother - Woman (MSTRKRFT remix) Dance〉は、スポークのスタイルから莫大な影響を受けていた。概ね好評だったんだけど、ある日、スポーク(SMDBspoke)がその動画にコメントを投稿してくれてね。僕の踊りを気に入ってくれたようだった。彼が認めてくれたということは自分にとって重大なことだった。当時、僕はそれほど本気で動画を作っていたわけじゃなかったんだ。次を作るかどうかも定かじゃなくて。でも、彼のコメントが励みになって続けていくことになったと思うんだよね。
 それから1年くらいして、彼が全く同じ曲を使った素晴らしいダンス動画を公開した。普通だったら偶然の一致だと思うけど、本人からコメントをもらったせいで、僕はとても光栄に感じたよ。彼が僕のダンスに触発されたとまでは言わないけど、でも、彼は僕の動画を目にしたことがきっかけで、あのダンス動画を作ろうと思うようになったんじゃないかと。しばらく色々考えてしまったよ」

あなたは“フォーサイス(Forsythe)”、“ガイル(Guile)”、“オッグ(Ogg)”という3つのダンサー名を持ってますね。私の見たところ、フォーサイスはクールでクラッシーでオールドファッション。ガイルはワイルドでタフでハード。オッグはちょっとアブストラクトでエクスペリメンタルな感じがします。それぞれの個性を定義してもらえますか?

「その解釈で大体合ってるよ。3つの個性は色んな理由から生まれたんだけど、主な理由としては、ダンスと音楽をいくつかのジャンルで区別する必要が強まってきたことがある。スタイルや他の色んな要素によって、僕は違った風に音楽に合わせて踊りたいと思った。でも、いくつかのスタイルには自分のそれまでの踊りとは全く違う趣があった。以前からのファンを遠ざけてしまわないよう、彼らの望まない方向へ僕が進んでいるわけではないと安心させるため、別のスタイルに新しく名前を付けることにしたんだ。パロヴ・ステラーの〈Catgroove〉みたいなエレクトロ・ジャズが好きな人は、その後の動画で僕が取り上げてるような音楽やダンスは気に入らないかもしれないしね。でも、僕はこれからもエレクトロの曲に合わせて同じように踊っていくつもりだよ。3つの個性については今なお発展中だから、きちんと説明することはしたくない。いずれはもっと違いがはっきりしてくるんじゃないかな」

“Take Some Crime”というのはあなた個人の芸名ですか? それとも単にYouTubeのチャンネル名? どういう意味にしろ、面白い響きですよね。あるいは、“フォーサイス”と呼んだ方がいいのでしょうか。フォーサイスは単にあなたの3つのキャラのうちのひとつのようですが。

「“takeSomeCrime”というのはチャンネル名だね。この名称にはかつて僕にとってとても大きな意味合いがあった。だた、ちょっと個人的なものでね。秘密とか私的なことではないんだけど、事情を知らない一般の人たちには説明しようがなくて。当事者にしか分からない類のことなんでね。むしろ、みんなが色んな解釈をできるよう曖昧なままにしておきたい。人によって僕の踊りにそれぞれ全く違った面白さを見出すようにね。この解釈が正しい、とか断言するのはおこがましいし。
 フォーサイスというのは僕が仕事上のやりとりで使ってる名前だ。だから、便宜上そう呼んでくれて構わないよ。まあ、3つのうちのどれでも良かったんだけどね。たまたまフォーサイスがメインになって、これが本名みたいになってる。この名前は気に入ってるんだ」

この名前はウィリアム・フォーサイス(バレエ・ダンサー/振付家)と何か関係がありますか? 単なる偶然の一致でしょうか?

「僕がフォーサイスという名前を選んだこととバレエ・ダンサーのウィリアム・フォーサイスとは何も関係ないよ。名前を決めた時、僕は彼のことを知らなかったしね。実は、ちょっとおかしな話なんだけど、この名前は“ジャグヘッド”に影響されてるのかもしれない。“アーチー・コミック”(アメリカの漫画シリーズ)の登場人物なんだけどね。ジャグヘッドの本名は、フォーサイス・“ジャグヘッド”・ペンドルトン・ジョーンズっていうんだ。子供の頃、この漫画の中で僕が一番好きだったのが彼でね。彼は女の子やスポーツやファッションといった普通のことにほとんど関心がない。マイペースで食いしん坊なやつなんだ。フォーサイスという名前にした一番の理由は響きだね。古めかしくて洒落た感じがするものでね」

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'10年に日本(渋谷や日光)で動画を撮影してますね。何しに日本に来たんですか? 渋谷や日光の他にどこを訪れました? 何か思い出は? 日本の文化に興味があるの?

「日本へ行ったのは観光目的で、何か仕事があったわけじゃない。僕は日本の文化に魅せられていて、ずっと旅行に行くことを考えていた。日本食はとにかく最高だよ。刺身、蕎麦、納豆、味噌汁なんかがお気に入りだね。日本全国の料亭を巡って、色んな蕎麦や刺身を食べ歩く旅程を組んだんだ。合間にいくつかの場所で踊ったり、名所も見たりしたけど、最大の目的は食べ物だった。色んな場所へ行ったけど、まだまだ全然行き足りなかったよ。主に訪れた場所は、京都、東京、日光、高野山、白川郷、広島あたりだね。旅先で片っ端から色んな体験をしてみた。銭湯へ行ったり、色んな旅館に泊まったり、カプセル・ホテルに泊まってみたり。高野山でお坊さんたちと過ごした時は絶品の菜食料理を食べた。懐石料理の味も忘れられないね。
 世界の中でも東京は僕のお気に入りの街になってるよ。伝統的な価値と現代的な価値があんな狭いところで共存しているのはすごい。僕には新鮮な世界だった。ファッション、テクノロジー、生活様式……何もかも僕の目には新奇に映った。できるならまたすぐにでも訪れたいよ」

あなたは空手の動きやウルトラマンのポーズもやってますよね。

「ウルトラマンのポーズは偶然なんだ。ウルトラマンのことは日本へ行ってから知ったんだけど、でも、いつの間にか影響されてたのかもしれない。ウルトラマンとか日本の昔のテレビ番組は結構好きだよ。空手の動きは子供の頃の名残だろうね。僕はカナダで空手を習っていたことがあって。実際、僕のダンスは自分が空手をやる様子を撮影するところから始まったんだ。なんとなく音楽をかけてみたら、空手がそのままダンスになってしまったというわけなんだ」

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好きな映画ベスト3を教えてください。

「3つに絞るのはちょっと難しいな。色んなものが好きだし、その時々でベストはコロコロ変わるから。とりあえずよく観るものを挙げてみようか。コーエン兄弟の『ファーゴ』は最高だね。'08年の『ぼくのエリ 200歳の少女』──スウェーデン映画、アメリカのリメイク版じゃない方──は僕のお気に入りのバンパイア映画だ。黒澤明の『羅生門』も挙げさせてもらうよ。黒澤作品の中から絞り込むのは難しいけど、一番観てるのは『羅生門』だね。
 でも、僕は映画よりアニメの方がよく観るかな。アニメ番組の『イーオン・フラックス』──映画版じゃない方──は大好きだった。『サムライチャンプルー』『カウボーイビバップ』とかもね。多すぎてとても挙げきれないよ」

あなたの動画を見るうちに、私は奇妙にもジム・ジャームッシュ監督の『パーマネント・バケーション』──小津安二郎から多大な影響を受けている作品ですが──を思い出しました。主人公のアリーという少年がアール・ボスティックの曲に合わせて'50年代のバップ・スタイルで踊る場面です。少年を演じたクリス・パーカーは、プロのダンサーでも、まともなダンス経験のある人でもありませんが、あのダンス場面は素晴らしいものでした。彼はただジャズが好きで、それに合わせて踊るのが好きなわけです。あの場面は音楽とダンスがもたらす歓びや楽しさを生き生きと捉えていて、それが観る人の感情に訴えかけるわけです。また、あの場面はほとんど固定アングルのワンショットで撮られています。これは偶然にも昔のハリウッドの傑作ミュージカル・ナンバーたちをちょっと彷彿させます。つまり、基本的にライヴ・パフォーマンスだということです。あなたの動画も同じような性質を持っていて、私はそこが重要だと思うんです。速いカット割りや派手なエフェクトを盛り込んだ最近のダンス映像とは全く違う。私たちはただ本物のダンスが見たいんです。

「僕が自分の映像をあまり切り刻んで編集しない理由を説明しようか(編集することもあるけど)。誰かの演説があった場合、話のハイライトを編集で纏めた映像を目にすることがあるよね。ダンスと違って、演説の場合は主に情報を抜粋し、噛んでいる部分やすっきりしない言い回しの部分を削るのがベストだ。ダンスはそうじゃない。小さなミスや、ぎこちなかったりする部分も表現の一部なんだよ。僕は以前、自分が1曲通してひたすら踊ってるだけの映像をなぜみんな見る気になるのかとても不思議だった。ヘトヘトになったり、滑ったり、無茶苦茶になったりしている映像をね。でも、編集されていない“現実的”な映像には、やはり共感を呼ぶ何かがあるんだと思う。音楽に乗って動くというのはどういうことなのか、見る人はそこから自分のことのように感じることができるし、多分、そのせいで音楽自体ももっと身近に感じられるんじゃないかな。
 僕が上げてるダンス動画は大抵ワンテイクだ。ひとつの曲で2~3回踊ってみることもあるんだけど、大抵いつも最初のテイクを使う。結局、それが一番面白いんだよね。あと、僕は普段、踊る前に曲をあまり聴き込まないようにしている」

でしょうね。「Catgroove」にしても、あなたは曲がいつ終わるのか明らかに把握してませんからね。それがすごく面白いなと。時に、あるいは、しばしば、間違いは完璧であることより面白いものです。では、“完璧”とは一体何なのか。“完璧な間違い”というものもあるのではないか……。あなたのダンスの素晴らしさのひとつは、熟練も洗練もされていないところだと思います。練習を積めば積むほど、あなたは面白くなくなってしまうかもしれません。どうですか?

「練習すればするほどダンスが面白くなくなるとは必ずしも思わない。むしろ、ダンスをすべて振り付けてしまわないことが大事なんだと思うよ。ダンスを練習していると色んな動きが身体に馴染んでくる。融通がきくようになって、色んな動きができるようになってくる。でも、ダンスをする時、貴方の言うように、それは“正直”なものであるべきだ。さっきの演説の話で言うと、人は一語一句、誰かの決めた通りには喋りたがらないものだよね。それは、自分の感じるままに、自分の間合いで伸び伸びと語られる自分自身の言葉や主張であるべきだ。すべてのニュアンスを狙い通りに出そうと意図するべきじゃない。それはきっと不自然な演説(またはダンス)になってしまうからだ。受け手は無意識にそれに気付くものだと思う。まあ、これは話を分かりやすくしているだけで、必ずしもそうとは限らないわけだけどね。僕が今まで見てきた最高のダンスの中には、ダンサーたちが振付を細部まで練習して出来上がったものもあるし。思うに、綿密に振り付けられたダンスが一般的に多くの人から支持されるのは、自発的に踊られるダンスに僕らが慣れていないせいじゃないかな。自発的なダンスが撮影に値するものとはあまり思われていないんだ。僕らはきっと、この世にどんなすごい自発的なダンサーたちがいるのかさえ知らないんだよ。彼らは自分たちの表現が人に見せるに値するものだとは思っていないから」

一理あるでしょうね。ところで、あなたはタップ・ダンスを見るのは好きですか? ブロードウェイ・スタイルではなく、リズム・タップの方です。リズム・タッパーたちは音楽に合わせて非常に自発的に踊ります。彼らはジャズ・ミュージシャンが即興で演奏するように踊るんです。実際、タッパーはダンサーであるだけでなく、ミュージシャン(パーカッショニスト)でもあります。あなたなら彼らの姿勢に感じるものがあるのでは。もしよければ、最高のタップ・ダンサーたちの映像をいくつか見てほしいのですが:

Bunny Briggs in Duke Ellington's Sacred Music concert 1965
Jimmy Slyde on "In Performance at the White House" 1998
Gregory Hines on "Dance In America: Tap!" 1989
Savion Glover on "In Performance at the White House" 1998


「やあ、このタップ・ダンサーたちは本当に素晴らしいと思うよ。気付いてもいなかったけど、こういう動画をちょっと見ただけでも僕は影響されてるんだろうな(笑)。最新動画で僕は床でタップ音を出して遊んでるよ。タップをやるつもりなんて全然なかったんだけど、まあ、僕がいかに感化されやすい人間かってことだろうね(笑)。
 ダンス以前に僕はまず音楽がとても好きなんだ。僕の動画の中には両方をやってるもの(ギター&ダンス動画)もいくつかある。この点からも察しがつくかもしれないけど、僕は自分が普段踊るのとは違うジャンルの音楽を聴いたり弾いたりするんだ。みんな僕のiPodはエレクトロの曲だらけだと思うかもしれないけど、全然入ってないんだよ(皆無に近い)。通学の時とかは違う種類の音楽を聴いてる(ジャズ、ブルース、クラシックなど)。踊ろうと思って踊るわけじゃないんだけど、ダンサブルな曲を耳にすると僕はつい踊りたくなってしまう(バスや電車に乗ってる時だとたまらない)。ブルースやジャズやクラシックがダンサブルじゃないということではないよ。あらゆる音楽がダンサブルだ。僕はまだそっちの方まで足を踏み入れてはいないけどね。でも、じきに踏み込むと思う。どんな音楽でも身体を動かすことはできるはずさ」

将来、何か野心はありますか?

「将来がどうなるかは分からないけど、機会が与えられる限り僕は踊り続けていくつもりだ。学校を出るつもりでいて、恐らくその時点で、自分がダンスやパフォーマンスに更に力を入れられるかどうか、あるいは、他に専念できることを見つけて色んなことをやっていくか判断することになるだろう。今は漠然としてるけど、なにせ何が起こるか分からないから。楽観はしてるけどね」


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 というわけで、勢いで実現してしまったフォーサイスの日本初インタヴュー。私のちょっと面倒くさい質問にも彼は大変丁寧かつ真摯に答えてくれた。今回の対話を通して、彼がダンスという表現に非常に真剣に取り組んでいることが分かって、私はとても嬉しかった。テキストはおよそメール3往復分の質疑応答を編集したものである。やりとりをそのままインタヴュー記事にして公開してもいいかと訊ねた時、彼は快諾すると同時に、“今考えるともっとちゃんと答えれば良かったと思うけど、でも、その時思ったことを言うのが一番なんだろうな”と言い、自分の発言に後から全く手を加えようとしなかった。そんなところにも、スポンテニアスな表現を大切にする彼の姿勢が感じられた。今回、私はダンスだけでなく、彼の真面目で飾り気のない人柄にも感銘を受けた(余談だが、タップ音を出して遊ぶダンス動画を彼が公開したのは、私がタップ・ダンサーの動画リンクを添えた質問を送った翌日のことだった。私が薦めたタップ動画を見たことがきっかけだったのかは知らないが、いきなりタップの真似事をする彼の姿を目にして私は大変驚いてしまった)。

 私はできるだけ多くの日本の人に彼のダンスを見てほしいと思っているが、特に彼の存在を知ってもらいたいと思うのは、広告代理店の人である。私は彼が日本のテレビで踊る姿を見たいのである(君も見たくないか?)。この男をYouTubeだけで踊らせておくのはもったいない。彼のダンスは一発で人の注意を引くことができる。お洒落なアパレル系のCMはもちろん、車でもカップ麺でも消臭剤でも、商品は何でもいいのだ。今なら多分、彼のギャラは安い(もしかすると、刺身をたらふく御馳走するだけでも彼はCMに出るかもしれない)。彼の存在は日本でまだほとんど知られていない。ネタにお困りの代理店の方、試しに彼を使ってみてはいかがでしょう?



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TAKE SOME CRIME: KARATE to DANCE
EXCLUSIVE INTERVIEW with FORSYTHE

If you could "see" music, what would it be like? Here's one of the answers. He visualizes music through his body. He never imposes movement to music. He always moves naturally just like translating music. His moves make everybody dance (or feel like dancing). Even little tiny children can't help moving with him. If you haven't watched his "Catgroove" dance yet and don't know anything about this YouTube sensation, you are definitely missing some great fun.

The following text is a collection of several e-mail conversations I had with the dancer, Forsythe (better known as takeSomeCrime), between January 7-13, 2012. First, I sent some instant questions just to write my article about this talented and somewhat mysterious young man from Canada, but the conversation became interesting itself. So, with his kind permission, I decided to publish it as an interview. After reading this, you can get up on your feet and dance like you just don't care. Enjoy! - Abeja Mariposa (Stronger Than Paradise)



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Any professional work other than Monarchy's show in Coachella and the MyBestBrands ad (both in 2011)?

I haven't become too prolific in the professional sense yet. There have been a few smaller projects. Sometimes I do a music video for a band or I attend a small scale performance. I do have a manager now and he provides immense help with organizing and negotiating the business side of things.

Your latest videos were shot in a new white room. Did you move out of that basement with green carpet? The new room is also in Canada?

The latest videos were shot in my new living space in Australia. Unfortunately I had to move away from the green carpet room in Canada, but I hope to continue making videos and perhaps acquire a room with new appeal to the viewers.

What is the big red ball in your basement?

I think the red ball is some sort of yoga equipment or a gym exercise ball. I chose to keep it in the room because I thought it "fit" within the environment. I like simple geometric shapes. The internal space of a room is square. I like to see the corners. The colours in the room are strong and vibrant green and red. The ball positioned opposite of the chair seemed like an obvious decision. I didn't have to think about it, I just wanted to live with a ball. It just so happened that the camera would see it in each dance video. I think it works quite well.

Actually I miss that barn-like room in Canada. That was beautiful. The vivid contrast of green and red, loose socks hanging at the window, a Stratocaster in the corner, a solved (sometimes unsolved) Rubik's Cube on the chair... It was a perfect stage for your dance.

I agree, that room was quite miraculous. I don't know if I'll be able to replicate it... And perhaps it shouldn't be replicated. Rather it should live on in the videos. The room became interesting over time. It was once an empty room. Over time, I added objects of "great significance" to me. The socks, rubix cube, and chair (as well as several objects that people may not have noticed) all have some meaning to me. Perhaps over time, the new room I occupy will be filled with new objects from which people may derive significance.

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When and why did you start dancing?

I started dancing this way when I made my first video. If one is to search my earliest video, that would be about the time I began dancing. Looking through the videos chronologically, it might be possible to see how the dancing evolved over time. So, I suppose it's been 4 years. My first video was posted in November 2007. Ever since then, I would video almost every dance I would perform. It was merely a matter of turning on the camera. I didn't intend to dance for so long, I just happened to like it and it continued until today.

I see many influences in your moves, from Waacking, Popping, Locking, Breaking, Tecktonik (Milky Way)... even Charleston. How did you learn them?

I find influence from nearly any style of dancing. I learned all that I know by watching sites like YouTube and by trying motions myself and testing what my body was capable of doing. Certain motions of a dance can appear interesting to me regardless of the source. I don't even know the names of the moves I do. The motions just accumulate together in memory in their abstract form. Often times I try to improvise motions and they happen to look like an established style. Perhaps it was a subconscious influence. Each move has a particular feel and evokes particular emotions when viewed with music. Performing typical moves to an unconventional music style is also interesting and can make something old seem completely new.

Then you chose Parov Stelar. That was the key. Electro and swing. And also your fashion (a black suit and a bowler hat), that strange room, and a little taste of the Charleston... It was a perfect combination.

I agree, the Catgroove dance is a miraculous combination of style, fashion, and room composition. It speaks to a great many people. I felt the dance was something unique at the very moment I made it. It just felt right. But to be honest, many dances that I do feel -- at the time -- like the greatest thing I ever danced. Even afterwards, as I watch the footage, I am still fascinated by how the body moves to music subconsciously. It's an inebriating effect that happens such that I lose all inhibition, all doubt, and nothing matters. The next day, I may wake up and realize maybe it wasn't such a big deal, but that does nothing to diminish the experience of making the dance. I suppose, I'm describing this to communicate the point that I dance, first and foremost, for myself, not for views or comments (although they are often quite rewarding as well).

When you search "Parov Stelar" on YouTube, now your Catgroove video appears on top. That must be a great promotion for them. In fact, I ended up buying their album "Coco" after I watched your videos. Did they say anything to you about the video?

I did have contact with the Parov Stelar band. It was a momentous occasion in my dancing "career". I danced live with them in the Vienna Life Ball in 2010. They are absolutely wonderful people and I never had such an amazing experience before. I know they appreciate the publicity that Catgroove provides now, but when I performed with them, the dance didn't have nearly as many views. There were definitely less than a million, so they were actually some of the first to appreciate it. At the time, haha, I was just grateful that they weren't upset that I used their song.

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Any particular artists or dancers that you admire?

I admire many dancers. I used to have a list that I can give, but it has grown too large. Of course I can include Michael Jackson and Fred Astaire, but there are many smaller unknown dancers that I find on YouTube that have a great style to share. I must admit, however, that I don't often watch any popular shows like "So You Think You Can Dance" or other such programs. This is probably because I don't have TV. I do appreciate some of the dancers. I tend to lean toward more improvisational dancing rather than choreographed work.

I suppose one of the biggest influences or inspirations on your dance was Spoke (SMDB). If somebody picked a fight saying you are a copycat, what would you say?

You are right, Spoke was a big influence early on as my dancing was starting. I did get a few "copycat" remarks and accusations. But these were far less than you might expect. I have not had any like this for some time now. But I don't see it as an insult whatsoever. I often joke and say "well yes, I absolutely copied him". It's arguably quite flattering to be compared to a great dancer of our time. Another such flattering statement might be "you dance like Michael Jackson". However, I don't really believe that it is even possible for me to copy another dancer. Perhaps, it is possible to replicate the moves and motions but it would be senselessly difficult and not truly a spontaneous expression of music. Everyone moves in a different way. Every body has a natural flow that is unique. Of course, when learning to dance, it's best to look up to someone, but it is inevitable that one's movements deviate from the movements of another.
There is another way that Spoke influenced me. I can't be sure but I think it might have been even more impactful than his dance. One of my earliest videos "Wolfmother - Woman (MSTRKRFT remix) Dance" was greatly influenced by Spoke's style. People seemed to like it, but one day, Spoke (SMDBspoke) posted a short comment on it. He apparently liked my dance. His acknowledgment was significant to me. I wasn't very serious about making videos at the time. I wasn't even sure if I'd make another. But I imagine that his comment encouraged me to continue.
About a year later or so, he posted a great video to that very song. Under normal circumstances, I would think it's coincidence, but after hearing from him, I felt it was quite an honor. I wouldn't go so far as to say he was inspired by my dance, but maybe his seeing my video triggered a sequence of events that brought him to wish to make that dance. That made me thoughtful for a while.

You have three monikers - Forsythe, Guile, and Ogg. As far as I can see, Forsythe is a cool, classy, old-fashioned guy. Guile is wild, tough, hard. Ogg is somewhat abstract and experimental... Can you define each character?

Your interpretation is mostly correct. The three personalities began for many reasons but a major one was that there was a growing need to split into several genres of dance and music. I wanted to dance to music in different ways depending on the style and various other factors. However, some of these styles might seem a stark contrast with what I was doing before. In order to avoid alienating my original fan-base -- to reassure them that I was not evolving in some direction that they don't like -- I simply added a new name to the other styles. Some people who like electro jazz like "Catgroove" by Parov Stelar, may not enjoy certain dances or music that I choose in later vids. But I will certainly continue dancing to electro dance songs in the same way. I don't want to describe the characters precisely because they still seem to be evolving. I think they'll be more distinguishable in the future.

Is "Take Some Crime" your individual stage name or just your YouTube channel name? Whatever it means, it sounds interesting. Or should I call you "Forsythe", which seems just one of your three personalities?

The name "takeSomeCrime" is the name of the channel. It had a great deal of meaning to me when I was younger. But it is somewhat of a personal meaning. It's not exactly something secret or private, but it can't really be explained to a general public unless they know the backstory. It's one of those "gotta be there to understand" type of situation. I'd much prefer to leave it ambiguous so that people can derive their own meaning, just as each individual derives their own significance from the dances. Even the same dance viewed by multiple people can be interesting to them for completely different reasons. Who am I to declare one interpretation to be correct.
Forsythe is the name I use in business communications and emails. So I guess you can call me that for convenience. Actually I could have used any of the three. But Forsythe just happened to be the primary and it works like a real name. It's grown on me.

Does it have anything to do with William Forsythe (ballet dancer/choreographer), or just a coincidence?

William Forsythe the ballet dancer is no relation to the Forsythe name I chose. I didn't know of him when I decided on the name. Actually -- this might seem funny but -- the name may have been inspired by "Jughead", the character from "Archie Comics" (American comic book series). Jughead's real name was Forsythe "Jughead" Pendleton Jones. While I was kid, he was the character I related to best in the series. He had little interest in the "normal" things in life like girls, sports, fashion. He existed on his own terms. He loved food. The main reason for the name Forsythe is the sound of it. It seems to me an antiquated and classy name.

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In 2010, you shot some of your videos in Japan (Shibuya, Nikko, etc). What was the purpose of your visit to Japan? Where did you visit other than Shibuya and Nikko? Any particular memories? Are you interested in Japanese culture?

The purpose of my visit to Japan was leisure, I did not have any official business there. I have a fascination with Japanese culture and I planned this visit for a long time. I absolutely adore Japanese food. Sashimi, Soba, Natto, Miso soup are a few favourites. The trip was built around visiting restaurants all over Japan and trying the various Soba noodles and Sashimi. In between, I would dance someplaces and maybe see some sights, but the focus of the trip was food. We visited many places, but not nearly enough to satisfy my curiosities. Kyoto, Tokyo, Nikko, Mount Koya, Shirakawago, Hiroshima, are just a few of notable places I visited. I tried everything I could at each location, public bathhouses, many Ryokan style living spaces, Pod style living, excellent vegetarian meals while staying with monks in mount Koya. Kaiseki dinner was another of my favourite experiences.
Tokyo has become one of my favourite cities in the world. It has an amazing coexistence of traditional and modern values in such a small space. It was a different world to me, fashion, technology, and mannerisms of people were such a stark contrast to anything I've witnessed before. I would certainly like to visit again soon if possible.

I notice you're doing some Karate moves and Ultraman's signature poses.

Ultraman poses were a coincidence. I learned of Ultraman after my visit to Japan, but perhaps I was influenced in ways I was not aware. I quite like Ultraman and many of the older Japanese shows. The Karate moves are probably indicative of influences from my child hood. I used to practice Karate in Canada and, in fact, my dances started with me videotaping myself doing Karate sequences. I merely turned on some music and, quite naturally, the Karate turned into a dance.

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Top three favorite movies of all time?

It is quite difficult to specify just three favourite movies. I enjoy so many and even the ones I consider the best right now change regularly in my mind. I could instead mention a few that I've been watching more frequently. "Fargo" directed by the Coen brothers is just great. "Let The Right One In" 2008 (the Swedish film, not the american remake) is one of my favourite vampire movies of all time. I would also mention "Rashomon" by Akira Kurosawa. It is difficult to choose out of Kurosawa's films, but Rashomon is one I've watched most often.
But I might watch more cartoons than movies. The "Aeon Flux" animated series (not the film) was a favorite. "Samurai Champloo", "Cowboy Bebop"... Perhaps there are just too many to name.

Your videos strangely reminded me of Jim Jarmusch's "Permanent Vacation", which was deeply influenced by Yasujiro Ozu, where a boy named Allie (main character) dances in the 50's bop style to Earl Bostic's tune. Chris Parker who played the boy was not a professional or trained dancer at all, but that dance sequence was something. He just loves jazz music and loves to dance to it - that scene captures the pure delight and enjoyment of music and dance, and that gives you a certain emotion. And also, it was done almost in one shot from a fixed camera angle, which is accidentally a bit reminiscent of great Hollywood musical numbers in the old days. So, it's basically a live performance. Your videos have the same kind of feel and quality, and I think that's the point. It's never like dance videos in these days full of fast cuts and dizzy effects. We just want to see the real dance.

I suppose I should give a reason why I tend not to edit my videos into pieces and splice them together (though I sometimes do). When you hear a great public speaker, you might get an edited version with the highlights of the talk. This is different from dance since in speech, we extract information primarily and it is best to remove the stumbles and more awkward phrasings. This is not the case in dance. The little mistakes and quirky nuances are part of the expression. Before, I thought it was so strange that people would watch me just dance all the way through a song while getting tired, slipping, messing up, and such. But I think I see that there is a certain empathy that is achieved with the "realistic" unedited filming. By watching the videos, People can vicariously feel what it is like to move to the music the way that I do, and thus perhaps feel the music itself with a greater intimacy.
The dance videos I put up are most often a single take. Sometimes I try to dance to a song a couple of times, but I almost always use the first take anyway because it is always the most interesting. On the same note, I usually try not to listen to the song too much before dancing it.

I knew it. Even in Catgroove, you apparently don't know when the track is going to end. And I thought it's very interesting. Sometimes or oftentimes, mistakes can be more interesting than perfection. Then I just wonder what "perfection" is? There could be even "perfect mistakes"... I think one of the great things about your dance is that it's not educated nor sophisticated. The more you practice and train, the less interesting you might become. What do you think?

I don't think the more practice, the less interesting a dance becomes necessarily. Rather, I believe that it is best NOT to choreograph a dance all the way through. A person can practice moves and become comfortable with certain body motions, become more flexible and more versatile; but when he dances, it should be "honest" like you say. I'd like to revisit the speech analogy: You wouldn't want to speak exactly what someone else tells you to speak. It should be your own words and statements full of your own dramatic pauses as you feel them. It should not be contrived such that every nuance is controlled... because, it almost certainly results in a less natural speech (or dance). I believe people can pick up on this subconsciously. I am making generalizations right now and I should make it clear that this is not always true. Some of the greatest dances I've ever seen were choreographed and meticulously practiced by the dancers. I just wonder, perhaps the reason people mostly appreciate these elaborately choreographed dances is because we aren't exposed to the dances made spontaneously. People don't often believe that a spontaneous dance is worth filming. And I bet we don't even know of some amazing spontaneous dancers in the world because they don't believe that their expression is worth showing anyone.

I think you have a point... Do you like to watch tap dance, btw? I mean, not Broadway style tap, but rhythm tap. Rhythm tappers dance very spontaneously to music. They dance just like jazz musicians improvise. Actually, tappers are not only dancers but also musicians (percussionists). Perhaps you would appreciate their attitude. I want you to watch some of the finest tap dancers if you please:

Bunny Briggs in Duke Ellington's Sacred Music concert 1965
Jimmy Slyde on "In Performance at the White House" 1998
Gregory Hines on "Dance In America: Tap!" 1989
Savion Glover on "In Performance at the White House" 1998


Hey, I do very much appreciate those tap dancers. I didn't even realize it, but even just a glimpse of those videos must have influenced me. haha. In the latest video I played with a tapping sound on the floor. I wasn't even thinking about doing tap, but that goes to show that I might be rather impressionable haha.
I have been very interested in music even before dance. I did a couple of videos incorporating both (the guitar/dance video). By this, you might guess that I listen and play to a different genre of music than what I dance to normally. People might expect my iPod to be full of electro music, but there is none (or hardly any)... I listen to other types of music during commutes and such (jazz, blues, classic, etc). I don't do it intentionally, but whenever I hear a danceable song, I tend to want to dance (this is quite an inconvenient urge to have on a bus or a train). Not to say that blues, jazz and classic isn't danceable. All music is dancable, I just haven't expanded in that direction yet. But maybe I'll explore that soon. Any music can have a way to move a body.

Do you have any ambitions for the future?

I do not know what the future will hold, but I intend to keep dancing at every given opportunity. I intend to finish my formal schooling and perhaps at that point, I'll assess as to whether it's possible for me to put more focus on dance and performance, or if I can expand into other passions and incorporate everything together. I know it sounds vague right now, but that is because there is no certainty of what might happen. I am optimistic though.

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THANK YOU, FORSYTHE. IT WAS A GREAT CONVERSATION.
STAY ON THE GOOD FOOT AND KEEP ON CRIMING!


takeSomeCrime (Forsythe's YouTube channel)
Agency 4 Artists (Forsythe's profile on his agency's website)
Canada's Viral Dancing Sensation Speaks (Interview by blackbookmag.com)




takeSomeCrime──地下室のクール・キャット

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