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シャーデー、アデルに勝つ



 ビルボード誌が先日発表した“2011年、音楽界で最も稼いだアーティストMusic's Top 40 Money Makers)”番付で、シャーデーがグラミー賞の覇者アデルを破った。英国アーティストとしては、なんとレディー・ガガに次ぐ2番目の長者である。シャーデー、ガッツリ稼ぎました!


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やりました! アデルに勝ちました!(11月末、クロアチアで何かご褒美を貰った時の喜びの表情)

 この番付は音楽アーティストがアメリカ国内での活動から得た年収をまとめたもので、ビルボード誌によって毎年発表されている。見積もりが難しいスポンサー料や関連商品の売り上げ等は除外し、コンサート・ツアー、録音物(CD/配信)の販売、印税といった基本的な音楽活動から得られる収入を試算したものらしい。発表されたトップ40のうち、1~10位は以下の通り(1ドル=84円で換算)。昨年の覇者、レディー・ガガはトップの座から転落。さて、シャーデーは何位でしょうか……。


WE ARE BIG IN AMERICA!
2011年、アメリカで最も稼いだ音楽アーティストの皆さん


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第1位:テイラー・スウィフト
$35,719,902

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第2位:U2
$32,116,315

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第3位:ケニー・チェズニー
$29,837,103

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第4位:レディー・ガガ
$25,353,039

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第5位:リル・ウェイン
$23,178,722

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第6位:シャーデー
$16,382,809

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第7位:ボン・ジョヴィ
$15,835,856

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第8位:セリーヌ・ディオン
$14,261,515

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第9位:ジェイソン・アルディーン
$13,409,011

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第10位:アデル
$13,081,909


 1位はテイラー・スウィフト。この娘そんなに稼いでいるのか、という感じである(22歳!)。1位の彼女、3位のケニー・チェズニー、9位のジェイソン・アルディーンというカントリー勢の稼ぎっぷりは日本にいると全く実感がわかない。一般的にそれほどバカ売れしている印象のない日本の演歌歌手が、営業で稼ぎまくっていたりする感じに近いのかもしれない。1位のテイラー嬢は、3570万ドルの収入のうち8割以上に当たる2980万ドルが“営業”、つまり、ライヴ活動から得た収入である。

 ビルボード誌の解説を見ると、カントリー勢に限らず、この長者番付の上位に入ったアーティストたちのほとんどが、レコード=録音物の販売(CD/配信)ではなく、大規模なコンサート・ツアーによって稼ぎを得ていることが分かる。ミュージシャンたちはレコード制作ではもはや食べていけない。かつてコンサート・ツアーはレコードを売るための宣伝だったが、現在、レコードの方がコンサート・チケットを売るための宣伝のようになっている。レコードがネットでただ同然で配布され、ミュージシャンが旅芸人のように国内外を巡業するような傾向は今後ますます強まっていくのだろう。

 アルバム『21』を全世界で1500万枚以上売り、6冠でグラミーの覇者となったアデルは10位止まり。声帯の手術のため北米ツアーを大幅にキャンセルしたせいで大分稼ぎ損ねたが、それでも10位に食い込み、'11年に世界で最もアルバムを売った歌手の底力を見せた。

 アデルのようにレコード売り上げで稼いだアーティストの例としては、24位のビートルズというのが最も分かりやすい。彼らはライヴ活動を一切行っていない。974万ドルという収入は、純粋にレコードの売り上げによるものである('10年11月からiTunesで販売開始)。さすが格の違いを見せているが、彼らがこうして長者番付の上位に入れるのも、もしかすると今のうちかもしれない。

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シャーデーのツアーの人気ぶりを伝えるビルボード誌('11年8月27日号表紙)

 シャーデーはレディー・ガガとリル・ウェインに次いでなんと堂々の第6位。ベスト盤『THE ULTIMATE COLLECTION』も発売された'11年だが、1638万ドルという彼らの収入のうちの9割4分は、夏に3ヶ月間行われた北米ツアーによるものである(計54公演。カナダ3公演含む)。北米ツアーの総利益は4570万ドルで、そのうち1540万ドルがバンドに入ったようだ。これは飽くまでアメリカ国内での稼ぎであり、国外でのツアーやレコード売り上げも含めると、実際にはこの倍くらいの金額を稼いだのではないかと思われる。

 あのシャーデー(・アデュ)がここまで働いたという事実に改めて驚いてしまう。'10年秋、“'11年に世界中で全70公演以上(北米50公演以上)を行う”という予定が発表された時は半ば信じられなかったが、最終的に彼らは世界中で106公演を行った。いくらやっても客が入る。10年に一度のイベントだからこその集客力とも言えるし、逆に、10年ぶりにもかかわらずこれだけ客が入るのはすごい、という言い方もできる。いずれにせよ、シャーデーが特別なグループであることを改めて印象づけるような番付である。

| Sade News | 02:45 | TOP↑

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