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20XX年、シャーデーのコンサートを日本で!



 先日、久しぶりに日本のソニー・ミュージック公式サイト内にあるシャーデーのアーティスト情報ページを覗いたところ、シャーデー・アデュのインタヴューが掲載されていてぶったまげた。なんだこれ!

 ライヴDVD+CD『BRING ME HOME』('12年5月22日発売/日本盤6月13日発売)の宣伝を兼ねたインタヴューなのだが、サイトに掲載されたのが'12年10月31日という何とも奇妙な時期で、しかも、名目は“シャーデーのWax Poetics表紙記念”となっている。シャーデーは米Wax Poetics誌'12年秋号、および、その日本版であるWax Poetics Japan誌'12年10〜11月号('12年10月31日発売)で表紙を飾った。その号については当ブログの'12年11月15日の記事でも紹介したが、このソニー・ミュージックのインタヴューについては、私は全く気付いていなかった。海外の情報ばかり追っていた自分にとっては、まさに“灯台もと暗し”という感じである。『BRING ME HOME』発売から半年近くも過ぎた頃になぜ?

 内容を読んで更に驚いた。どうせ海外記事の翻訳だろうと最初は思ったのだが、なんと、ソニー・ミュージックによる独自インタヴューなのである。シャーデー・アデュが日本の取材に応じている。日本について語っている。日本のファンにメッセージを発している。マジかー!!

 知らなかったのは私だけかもしれないが、もしかすると他にも気付いていない人がいるかもしれないと思い、一応、ニュースとして──9ヶ月遅れ(!)ではあるが──取り上げることにした。このインタヴュー、決して長くはないが、日本のシャーデー・ファンは必読である。はっきり言って、Wax Poeticsのネルソン・ジョージの文章より遙かに面白い。私の知る限り、『SOLDIER OF LOVE』〜『BRING ME HOME』(2010〜12)期にアデュが受けたまともな日本のインタヴュー取材は、この1本だけである。


『ブリング・ミー・ホーム:ライヴ2011』オフィシャル・インタビュー

BMH_JPN_interview2.jpg

Q1. 10年ぶりに行われたワールド・ツアーの名前は「SADE LIVE」でしたが、実際の商品タイトルは「Bring Me Home: Live 2011」でした。違うタイトルをつけた理由は何でしょうか?
Q2. 10年ぶりにツアーを行おうと思ったきっかけは何だったのでしょう?
Q3. ステージ演出が目を惹きますが、どのように作られたのでしょうか?
Q4. ツアーで印象に残っていることは何ですか?
Q5. ライヴでのお気に入り曲は何ですか?
Q6. 理想のツアー・メンバーを作れるとしたら、誰を選びますか?
Q7. あなた個人にとって“シャーデー”の目標はなんですか?
Q8. 最近はアルバム毎に10年のインターバルがありますが、それでも活躍し続けることができる秘訣はなんだと思いますか?
Q9. あなたは1984年、86年、93年と3回ジャパン・ツアーを行っていますが、日本ツアーの印象はいかがですか?
Q10. シャーデーのライヴを待ち続けている日本のファンへメッセージを。

 インタヴューは一問一答式で、全部で10の質問がある。'12年10月31日に第1回のQ1が掲載された後、毎週1問ずつ更新され、'13年1月9日でようやく最終回のQ10。10問で2ヶ月も引っ張った(笑)。やりとりの感じを見ると、電話ではなく、メールでの簡易インタヴューのような印象を受ける(この短さだったら、和訳と一緒に英語の原文も載せて欲しかったぞ)

 過去のインタヴューと同じような回答をしている部分もあるが、中には新鮮な発言もあって面白い。“Bring Me Home”というタイトルにした理由を訊ねるQ1は良問。これはなぜか過去に誰も訊いていなくて、私もずっと気になっていた。ライヴDVDの情報が公表された時点の当ブログ記事で、私はこのタイトルについて、“私(商品)を家に連れてって”、つまり、“買ってね”という洒落ではないか、と半ば冗談で推測したのだが、本当にそのまんまの(“ツアーの興奮を自宅で”という)単純な意味合いだったようだ。

 お気に入りのレパートリーが「Love Is Found」であることは他のインタヴューでも話していたが、この曲がツアー直前に作られたものだったというのは新事実だ。一番面白いのは、Q6“理想のツアー・メンバーを作れるとしたら誰を選びますか?”という問いに対する答え。具体的に複数のアーティスト名を挙げてアデュが自分なりのスーパー・グループを考えているのだが、これが実に彼女らしい多彩でユニークな面子になっている。質問の意図がよく伝わっていないのか、メンバーの中に肝心の自分が入っていない(笑)。

 日本のファンにとって興味深いのは、何と言ってもQ9とQ10。過去の3度の来日について訊かれ、'84年の初来日時のことを思い出しているのだが、あまり記憶力が良くないはずのアデュが、“インクスティック”という具体的な会場名に言及しているのには非常に驚いた。浅草寺で鳩に餌をやったり焼肉を食べたりしたことも覚えているのだろうか。“シャーデーのライヴを待ち続けている日本のファンへメッセージを”という最後の質問の答えは嬉しい。はっきりと来日を約束しているわけではないが、少なくとも前向きな姿勢は感じられる。再びツアーをやる可能性も否定していない。もしシャーデーの世界ツアーが再び行われた場合、来日が実現する可能性はかなり高いかもしれない。うひょひょひょ〜!

 10年に一度しか行われないシャーデーのコンサート・ツアーは、ある意味、オリンピック以上の大イベントである。実現するとしたら、次は2020年頃だろうか。ソニー・ミュージックには、日本へのシャーデー招致に向けて最大限の努力をして欲しいっ!!!


※ちなみに、シャーデー『BRING ME HOME』は、'13年の第55回グラミー賞で“最優秀長編音楽ヴィデオ(Best Long Form Music Videos)”部門にノミネートされていた。他の候補は、マムフォード&サンズ『BIG EASY EXPRESS』、エスペランザ・スポルディング『RADIO MUSIC SOCIETY』(これ、最高)、ティーガン&サラ『GET ALONG』、U2『FROM THE SKY DOWN』で、受賞はマムフォード&サンズが果たした。同賞は過去に、マイケル・ジャクソン『MAKING MICHAEL JACKSON'S THRILLER』、ジャネット・ジャクソン『RHYTHM NATION 1814』、マドンナ『LIVE! - BLOND AMBITION WORLD TOUR 90』、アニー・レノックス『DIVA』(ソフィー・ミュラー監督)、ボブ・ディラン『NO DIRECTION HOME』などが受賞している。



シャーデー、ライヴDVD『BRING ME HOME』発売!!!

シャーデー大いに語る──ライヴDVD発売記念インタヴュー
Bring Me Home | Live 2011
Bring Me Home | Live 2011 - Extras

| Sade News | 02:35 | TOP↑

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