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1月の歌──June In January




 昨年の5月から“〜月の歌”という連載を地味に続けている。毎月、その月に因んだ歌をひとつ取り上げて和訳し、季節の移り変わりを感じようという企画である。最低でも1年は続けるつもりで始めた。基本的に題名や歌詞内にその月の名称が織り込まれた歌を選んでいるが、中にはあまり人気のない月もあって、いい歌を探すのが難しかったりする(ネタに困らないのは4月と9月。このふたつの月は人の心を強く刺激するようで、昔から名曲がたくさんある)

 1月は歌の題材にされることが極めて少ない月のひとつである。1月を歌った歌もあるにはあるのだが、個人的にあまり取り上げたいと思うような作品がない。さて、どうするか。困った私は、ここで切り札を使うことにした。シャーデーやマラ・ルビーも歌った「Cry Me A River」で有名な美人歌手、ジュリー・ロンドンのアルバム『CALENDAR GIRL』(1956)である。1〜12月に因んだ歌を順番に1曲ずつ収めたコンセプト・アルバムで、ジャケットではジュリー・ロンドンがカレンダーガールに扮し、月ごとに様々なコスチュームに身を包んでお色気を振りまいている。12曲入りかと思いきや全13曲入りで、最後に「The Thirteenth Month(13月)」という歌が登場するなかなか洒落たアルバムでもある。“〜月の歌”の連載を始めた時、ネタに困ったらこのアルバムの収録曲を取り上げればいいと私は思っていた。

 「June In January」は『CALENDAR GIRL』の冒頭を飾る1月の歌。もともと『わが胸は高鳴る(Here Is My Heart)』(1934)という映画でビング・クロスビーが歌ってヒットさせ、後にスタンダード化したポピュラー・ソングである。ジュリー・ロンドンのスモーキーな歌声は、極寒の1月にまるで暖炉の火のような温かみを感じさせてくれる。色んな意味で有り難い1月の歌だ。


 June In January
 (Leo Robin/Ralph Rainger)
 
 It's June in January
 Because I'm in love
 It always is spring in my heart
 With you in my arms
 
 1月なのに6月
 それは恋のせい
 心はいつもぽかぽか陽気
 あなたと寄り添えば
 
 The snow is just white blossoms
 That fall from above
 And here is the reason, my dear
 Your magical charms
 
 雪は白い花になり
 天から舞い落ちる
 それもこれもみんな
 あなたの魔法のせい
 
 The night is cold
 The trees are bare
 But I can feel the scent of roses in the air
 It's June in January
 Because I'm in love
 But only because I'm in love with you
 
 夜は寒く
 木々も凍える
 でもバラの香りが漂ってくる
 1月なのに6月
 それは恋のせい
 あなたに恋をしているせい



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