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Stuart Matthewman in Japan 2016


伏見稲荷大社
京都府京都市伏見区深草藪之内町68

 2016年5月某日──。


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建仁寺
京都府京都市東山区大和大路通四条下る小松町584


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RED SHOES
東京都港区南青山6-7-14 チガー南青山B1


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ブンケン・ロック・サイド(文献書院)
東京都千代田区神田神保町2-3


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BILLBOARD LIVE OSAKA
大阪市北区梅田2-2-22 ハービスPLAZA ENT B2

 スチュアート・マシューマンが'16年5月に来日していたことを君は知っていたかな? 私はちっとも知らなかったもんねー(泣)。

 マシューマンは、'16年5月9日(月)〜11日(水)にビルボードライブ東京/大阪で行われたダイアン・バーチの来日公演に、サックス/ギター奏者として同行していた。彼が日本を訪れたのは、恐らく'13年4月のツイン・デンジャー来日公演以来、3年ぶり。マシューマンのインスタグラムを久々にチェックしていたところ、'16年5月半ばに日本で撮られた写真がいくつも投稿されていて、そこで私は初めてこの衝撃の事実に気付いたのだった。


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Diane Birch - Nous
digital: Hymnpatia, 31 January 2016

Hymn For Hypatia / How Long / Kings Of Queens / Interlude / Stand Under My Love / Walk On Water / Woman

Music and Lyrics by Diane Birch / Produced by Diane Birch
Tenor sax on "How Long", "Walk On Water", "Woman" by Stuart Matthewman


 ダイアン・バーチはニューヨークの女性シンガー・ソングライター。これまでに2枚のアルバム『Bible Belt』(2009)、『Speak A Little Louder』(2013)を発表。キャロル・キングやローラ・ニーロを彷彿させる作風で日本でもかなり高い人気を得てきた人だ。

 『Nous』は、'16年1月にBandcampを通して自主レーベルのHymnpatiaから発表された彼女の最新EP。全7曲中、3曲にスチュアート・マシューマンがサックス演奏とホーン編曲で参加している。ポップに弾けた前作『Speak A Little Louder』とは趣の異なる、ダークで気怠いサウンド。ベルリン録音だからだろうか、部分的にニコのようなデカダンスさえ感じられる。ダイアン・バーチってこんな人だったっけ? シャーデーとツイン・デンジャーの間を行くような2曲目のメランコリック・ソウル「How Long」が素晴らしい。制作はマシューマンではなくダイアン・バーチ自身だが、彼の気配は、仄かに人肌のぬくもりが伝わってくるようなクールなサウンド・プロダクションから確かに伝わってくる。甘美なサックス・ソロが古い映画のような音像でたっぷりフィーチャーされる静謐な最終曲「Woman」も聴きもの。ベルリン録音の張り詰めたモノクロ・サウンドに、後からニューヨークで録音されたマシューマンのサックスが絶妙な彩りを与える。ジャケットではダイアン・バーチのモノクロ写真に赤文字でアーティスト名と作品名が添えられているが、彼のサックスは、まさにこの控え目な(しかし、効果的な)赤色のような役割を果たしている。このタイポグラフィが仮に白だったとしたら──つまり、マシューマンがいなかったら──かなり聴き手を限定する作品になっていたかもしれない。ベルリンとニューヨークという二つの街の空気が上手くブレンドされた佳作。今更だが、このEPはシャーデー・ファンにもお薦めだ。

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'16年5月、ビルボードライブ東京でのリハ風景(右端にマシューマン)

Diane Birch: NOUS Tour in Japan 2016
May 09 - Billboard Live Tokyo (2 shows)
May 10 - Billboard Live Tokyo (2 shows)
May 11 - Billboard Live Osaka (2 shows)
Personnel: Diane Birch (vocals, piano), Eliyah Reichen (keyboards), Stuart Matthewman (tenor sax, guitar), Martin Stumpf (bass), Janis Gorlich (drums)

 ダイアン・バーチというアーティスト自体は普通に知っていたし(以前、当ブログの連載“Image Association Game”で取り上げたこともあった)、彼女が来日公演を行うこともビルボードライブのニュースレターで知っていた。が、私は彼女のファンではなかったし、アルバムを買って聴いたこともなかった。もちろん、マシューマンが彼女の最新作やツアー・バンドに参加しているなどとは夢にも思わなかった。知っていれば間違いなく観に行っていたのに(しかも、ホワイト・ファルコン持参で来日とは)。なんてこった……。

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ビルボードライブ東京の楽屋にてバンド・メンバーたちと

 '16年5月の来日公演に際してビルボード・ジャパンのサイトでは、ダイアン・バーチが選ぶ“日本のファンに聴かせたい曲”という特集が組まれた。コナン・モカシン、ベンジャミン・クレメンタイン、ディアンジェロなど、彼女が選んだお気に入り11曲がそれぞれコメント付きで紹介されていて興味深い。同時に、ビルボード・ジャパンは“ダイアン・バーチに聴かせたい日本の名曲”という一般アンケートを実施し、そこで選ばれた日本人アーティストの12曲に対しても彼女は感想コメントを寄せている。

 “スチュアート・マシューマンに聴かせたい日本の名曲”という企画があったら、私は山口百恵「横須賀ストーリー」を一点張りで押す。私はあのサックス・ソロを彼に吹いてほしいのだ。'16年5月の来日時、神保町の古本屋、ブンケン・ロック・サイドで撮られたマシューマンの写真を見て、私はドキリとした。ザ・クラッシュのムック本を眺める彼の後ろには、山口百恵が表紙の平凡スタア'76年8月号が写っている。マシューマンと山口百恵が同一画面内に収まった奇跡のショット。なんというニアミスだろう。'76年8月と言えば、まさに「横須賀ストーリー」がヒットしていた頃だ。マシューマンよ、クラッシュなんかに気を取られてる場合じゃないぞ!



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